恋―虎威―わずらい ~人喰い美人と相対し~

作者 楽山

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★★★ Excellent!!!

割れ鍋に綴じ蓋、時代錯誤な空手家の虎殺し、或は、愛と攻撃が=で結びついてる伝奇系美少女を、トンデモ入ったリアルより格闘マンガ系空手使いがぶん殴るまでの物語。
虎が配慮無くじゃれ付いたら人は死ぬ。獲物の肉をこ削ぐ為、肉食獣の舌はザラザラしていて、虎が人を舐めたら、その皮はベロンと剥がれてしまうかもしれない。
人の中に生まれて、人の心を持ち、しかし、自分が虎だと理解していた少女は、押さえつけている自分を、虎である自分を受け止めてくれる人間を求め、心の中で愛と戦いを同居させるようになり、今の時代、鍛えた所で使い道のほとんどない武術を伝承し、その練磨を続けていた少年は、そんな彼女に恋をした。しかし……。
文章力はこの種のサイトでは高い方で、内容も良く纏まっていて読ませるだけのものを持っている。が、その反面こじんまりし過ぎていて、イマイチ後に残るモノが少ないかも知れない。この二人の物語の先を読んでみたいと思わせるような、フックや外連がもう少し欲しかった。