日本で友達と、仲良く日々を過ごしていた女の子、小蝶。だけど修学旅行で登った山で熊に襲われ、気がつけば乙女ゲームの世界に転生していました。
生まれ変わった彼女の名前は、ララーシュカ。
意識が芽生えた時、彼女は0歳の赤ちゃんになっていたのだからビックリ。だけど生まれ変わったこの世界で、可愛らしい聖獣や素敵な友達と仲良くして、新たな人生を大いに楽しむのです。
ララーシュカの視点で語られる字の文がとても可愛らしく、読んでいると癒されます。
それにも聖獣さんたちとの交流も、もふもふした動物が好きな人なら、羨ましいと思ってしまうくらい素敵なもので、ユニコーンや猫と仲良くするララーシュカが、たいへん微笑ましいです。
そして、前世で仲が良かった友達まで、意外な形で再会をはたしてくれます。
時には悲しい出来事もあるけれど、せっかく手に入れた乙女ゲームの世界での新たな人生。楽しいこと、素敵なことを見つけていくララーシュカのことを、皆さん応援してあげてください。
乙女ゲームが好きなお嬢様、藍夢小蝶。大好きな人達と一緒に修学旅行にやって来たのですが、色々あって、気づいたら別の世界に生まれ変わっていました。
しかも生まれ変わった場合は、どうやら好きな乙女ゲームの世界で、自分はそのヒロイン、ララーシュカになっているみたいです。
世の中に乙女ゲーム転生ものはたくさんありますが、本作の特徴は、前世との繋がりの深さです。一度転生したら、乙女ゲーム関連以外の前世の記憶や人間関係はあっさりとした描写ですます作品も多いですが、どんな友人がいて、どういう経験をしながら過ごしてきたか、随所に書かれていて、前世もまた、主人公にとって大切なものだったというのが伝わってきます。
それにこの主人公。見ていて微笑ましくなるお嬢様といった印象なのですが、前世であんなステキな人達に囲まれていたのなら、それも納得。
だけど転生してこの世界にいる以上、前世の知り合いとは、二度と会うことはできないのでしょうか?
生まれ変わった先で、少女がどう生きて、どんな幸せを育んでいくのか。温かい目で見守っていきましょう。