「知ったか」を含む小説

異界という場所を知ってから、どれくらいたっただろう。 気づけば異界を探索する者になっていた。 そんな、自分自身が傍観しようとした物語

自分たちが何者で、どこからやってきて、なぜここにいるのか、僕たちは何一つ知らない。 知っているのはこの牢獄からは永遠に出られないということだけだった。

とある神社の神主を務めている高校生の雅神由斗(ﾐﾔｶﾐ ﾕｲﾄ)は小さい頃から普通なら見えない不思議な何かが見えてしまう力を持っていた。そんなある日、境内の桜の木の下でボロボロの…

副業で援助交際してるOLが高校時代の教師の家を避難所扱いしてだらだら駄弁る話です ※電撃文庫大賞投稿用短編なので、結末までのネタバレがあります 〈あらすじ〉 　両親が離婚した…

「探し屋」を営む宗助は、ある森の深くに失せ物を取りにいく。 不気味で不思議なその森には、人々が失くした物が、いつのまにか集まっている。 その仕事の先に宗助は「ほんとうの失せ物」を…

俺は、偶然に偶然が重なって、宝くじの一種「ロト７」で一等賞に当選して、１００億円が転がり込んできた。 真っ先に感じた感情は、恐怖だった。 運を使い切った事で、事故で死ぬかも知…

舐めると願いを叶えてくれる飴とそれを舐めた人達のお話です

伯爵令嬢のアマンドには婚約者がいる。 しかし、彼女はある日突然婚約の解消を求められた。その理由は婚約者に愛する者が出来たからという身勝手なもの。 だがアマンドは婚約の解消に同…

高校生の秋《しゅう》は同級生の夏希と仲がとても良かった。 しかしある約束を交わした次の日に夏希は消息を断ってしまう。 なぜかそれに気づかなかった秋《しゅう》は2年後、夏希の妹…

流行の最先端を行く、オシャレな女子高生の『宇佐美 早来』(うさみ さき)は、流行遅れの地味なクラスメイト『要 千歩』(かなめ ちほ)のことが気になって仕方がなかった。 もっと可愛…

砂漠の真ん中にあるシェスタ国は、限界であった。 大地からは水がなくなり、死者も出ている。 裕福で水も豊富な隣国へ出した救援要請は、拒否された。 しかし裕福に見えた隣国…

俺、赤月正人は、狼男の父親と人間の母親の元に生まれた、言わば狼人間ハーフだ。 満月の光を浴びると、俺の全身の体毛は濃くなり、両手足の爪は鋭く伸びて、耳も体毛に覆われて大きく尖る。…

三上玲子は、両親によって、夫、義之と結婚させられてしまう。 義之は、毎晩真夜中に帰宅する。 そんなある日、玲子はバイトをしているラウンジで義之に出会う。 そこで、初めて義之…

幼い頃に家族を奪われた少女パトリシアは、ある出来事をきっかけに侯爵家の養女となり、自分が聖女で王太子の婚約者候補だったことを知った。 自分を救ってくれた侯爵様に報いるため、彼の…

世界樹と呼ばれる巨木がそびえ立つ世界。一族に伝わる羽根の入った水晶玉を磨いていた少年アレクの前に、突如、漆黒の扉が現れる。亜空間へと通じるその扉の向こうでは、天人族の生き残り・白…

事故で植物人間になった橘柚月の治療として、彼女の脳にAIであるカーヤがインプットされる。体は人間。頭脳は人工知能という存在が誕生した。 ところが人間という仕事はとても難しく、様々…

ドラゴンと人間が争っている世界に生きる青年レギアスは、父親に驚きの真実を告げられた。 ドラゴンの力を目覚めさせたレギアスは、国王の命により力を制御する術を得る為、王都にあるイン…

自作のアバターが自分で考え、冒険し、成長してく様子を見守るゲーム『はじめてのおせかい』。 勤め先の新聞社の命令で、ゲーム内最高の絶景スポットを探し出し、その景色のすばらしさを、Ａ…

「自分を引っ張ってくれるような存在があればなぁ」 　久我紬希（くが　つむぎ）は、自分と外の世界とを繋ぐための何かを求めていた。 　そんな彼女は登校中、「魔法少女」を目撃する。 　…

僕は、生きることを諦めていた。自分の生きがいであったものを捨てざるを得なくなってしまったから。 死んでしまっても構わなかった。彼女に出会うまでは、彼らに支えられるまでは本当にそう…