「日常 思い出」を含む小説

子供の頃からの食文化、ソウルフードと呼ばれる食べ物がある。 それは決して高価なものじゃない。 ファーストフードとならぶくらいのものだったり、ファーストフードそのものだったり。 た…

高校の卒業旅行。 夜にそっと抜け出し海へと連れ添う一組の男女がいた。 「話ってなに？」 優がぽつりと尋ねる。 もうすぐ遥か遠い地に旅立ってしまう優に、ぼくはこれまでのす…

父の日に寄せてのエッセイです。

久しぶりの御馳走だ。 味気ない日々の食事は作業のようなものだった。 だけど今日は違う。

café「R」に通うサラリーマンの三井と連藤。 彼らの春の意味をオーナーの莉子はどう変えていくのか。

高校生の麻耶は幼馴染の雫と話しているうちに、亡き母が小学校の頃作ってくれたアメリカンドッグを、今度は自分達で作ってみようとする。 味を再現するために雫が連れてきた助っ人は、小学校…

上箕島市のアーケード街にある、仕出し屋『リコルドパスト』。そこは依頼人の記憶を店主の水淵正史（みずふちただし）が能力で読み取り、思い出の品を再現するという不思議な店だった。 今回…

平凡で退屈な日常に生きる僕。だけど、桜が満開のこの季節になると、どうにも落ち着かなくなってしまう。原因はきっと幼い頃に過ごした、あの懐かしい思い出の場所にあるに違いない。どうして…

　私の祖母は認知症です。今ではもう私のことを誰なのかしっかりと理解していません。名前や家族である事すら忘れている日もあります。 　私はずっと祖母のことが大好きでした。だから今の現…

大崎結人は平凡な大学生。将来の夢が、絵本作家ということ以外は。 周りが就職活動を口にし始めた時期、結人は夢を諦めるため、生まれ育った横浜元町で、ある店を探していた。 「ウォルラス…

強盗犯、結城哀斗は日常に謎を求める。彼は犯行現場に居合わせた人物が抱えていた謎を聞き、解決するという趣味があった。オカルトからノスタルジックな思い出まで、そこに潜む謎を解き明かし…

こつり、こつり。 優しい風に包まれて目を開ければ、そこはもういつもと違う世界。 境界の学校と呼ばれる、人間の地と妖の地を結ぶその学校は、いつだって新しい物語が生まれている。 ー…

『砂時計の街』(全66話)の番外編です。 暖かい風が吹く薄紅色の花々の中、みんなでのんびりわいわい思い出話。 ※本編とリンクしたり、本編を違う目線から見たりしていますので、“本…

　お題をいただきまして書いた短編です。一足先に梅雨明けかな？？？ 　雨の日の男女、黄色のスカート、思い出を抱いて。とっても短いですがよろしくお願いします！

１２月２４日、クリスマスイブの日。 この日は彼ら彼女らにとって最高の、思い出のクリスマス。 ※不備や至らないところもあるかもしれませんが、最後まで読んでくださると幸いです…

数年前まで働いていた上野御徒町についての個人的な思いを書きました。

目が覚めて真っ先にしたこと それは大切な誰かを探すこと あんな夢を見たからかもしれない それは思い出したくもない過去の欠片 ただそんな欠片があるからこそ感じられるものがある …

今日も憂鬱な土曜日を過ごす遥香。 あと何回こんなことを繰り返せばいいのか。私は一体何処へ向かえばいいのか。 悩みを抱える遥香は、ひたすら考える。大好きだった人のこと。私の記憶に眠…

「おはよう」 　俺は誰もいない部屋の中で、電波ソングを奏でるスマホに起こされて目を覚ました。俺は現在１人暮らししているので、俺を起こしてくれる便利な妹（あるいは幼なじみ？）的な概…