「瞳 短編」を含む小説

お前を甘やかす権利を得たな。 プラチナブロンドの短い髪に神秘的な紫の瞳、鍛え抜かれた体躯の武人な美丈夫が甘やかに微笑んだ。 その笑みをみて、やっちまった〜と内心思った。 なん…

ーー惑星に生まれた私たちはいつだって、夜空に瞬く星を見上げ、宇宙に焦がれて、旅をするーー 星にまつわる短編を連ねた短編集です。一話完結なのでどこからでも読んでいただいて構いません。

森の奥深くには、人間嫌いの魔法使いが住んでいました。 彼は昔、大切に思っていた人間に裏切られたことがあるのです。 そんな彼のもとに訪れたのは、瞳を爛々と輝かせた、薄汚れた少女でし…

雨の日の出会い。彼女は不思議な女性だった。夢のようにも思える時間の中で、男は色を見つける。

成績は中の下、運動は出来ない、特にとりえのない女子高生の十六夜さくら（いざよいさくら） 彼女は、成績は上の方、性格も真反対な双子の妹の楓に恋をして…

火織町（ひおりちょう）の花火は神様の花火だ。誰も知らないことだけど、この町には一つの秘密があるのだから。 絵里と花火と不思議な男の子を巡る、昔懐かしいひと夏の物語。夏祭りの日は、…

桜李《おうり》高校のミステリ同好会が初めて事件らしい事件に遭遇。 夏休み、大好きな部長の遠野凛太郎と一緒にいられるだけでかまわないと暑さに堪える知子。 あまりの退屈具合に彼女の…

お嬢様に仕える執事の名前はきいち。 真実を知らないお嬢様は、今日も無邪気に愛を囁く。

ルイノアルには死後、強力な魔石となる瞳を持つものが数多く現れる。 ルイノアルの魔石を持つ者は、そのほとんどが短命である。 魔石は持つものが生前相棒と認めた者と、その子孫にしか扱…

最初から、忘れられるはずがなかったのだ。 エイリーンはずっとこの青色に捕らわれていたのだから。 養父が亡くなったと報せが届き、エイリーンは二年ぶりに屋敷へと戻ってきた。 屋敷の…

天真爛漫な女子学生、宇多麗。 小柄で笑顔が素敵で、そして礼儀正しい。 そんな彼女は一つの病気を抱えていた。 彼女には「もの」が「人」に見えるのだった…… ちょっと切ない短編…

サオリさんは、子どもの頃から、僕に会うといつも難しい話をしたがる。 そういうとき、サオリさんの瞳は、決まってきらきらとしていた。 僕が難しい話に付き合う必要はないけど、サオリさん…

可奈は中学生の時に美しい瞳を持つ真咲と恋に落ち、初めて愛し愛されることを知る。だが幸福な日々は親の転勤で終止符を打たれる。しかし離れる前に、真咲と10年後の再会を約束し、将来を誓…

小さな男の子が、顔を覗きこんでいた。 透き通った青い瞳、薄金色の髪。 そして、雪のように白い肌。 「そうか。君は、私を迎えにきたんだね」 頑固爺と雪の子供、根性ねじまがったト…

来月、僕は猫と結婚する。 海の見える丘に建つ、角砂糖のように真っ白で美しい教会で式を挙げる。 宝石商の僕が出会った、言葉を話す美しい猫。 青い不思議な瞳を持つ彼女は、前世の記憶…

秋色メイクが映えるダークグリーンの瞳。 すらりと美しい魔女に扮したのは、 年下の、男の子。 自信に満ちてロジカルで冷静。 そんないつもの彼はここにはいない。 Trick o…

茹だるような暑い夏の日、田舎の山奥で彼に出会った。

雨に濡れた異邦人と、バス停の下で。 ――1970年（昭和45年） ――神奈川県、鎌倉市 ――伊藤幸日 「どこにも帰る場所がないものを、旅とは呼ばないでしょう？」 　彼…

一話完結型。 ※注※ちょっと暗いのがあります。 ………… 『刻』──これは、七夕と、私が小学生時代に宿題で書いた短歌が基。 ………… 『涙を拭う手』──頬を濡らす涙を拭…

自分を女の子らしくないと考える少女が自分を見つめていく話です。 すこし百合、ガールズラブ描写あります