「あああ」を含む小説

私はたまらなくマツコ様が好きでした。愛していました。貴方が私の罪を被ることなんてなかったのにああ。

明治中期。 いまだ幕末の昏さを残す、帝都郊外。 瑞香は町外れの、小さな貸本屋のひとり娘。 生まれつき身体が弱い彼女は、店番をしながら少しずつ物語を綴り続けてきた。 あるとき、憧…

まず俺のスペックを語っておく。小城遙２２歳。大学中退してからは主に実家の番人を生業？としている。ま、ニートです。んで、どういう訳かコンビニから家に帰る途中、いきなり人外異形のモン…

ニュースキャスター 梅妻紗記・・・最後の“お仕事” 「それでは皆様、さようなら」「ああ、清々した」

中国のオンラインモールで『RC-AVATAR（リアル コピー アバター）』という商品を手に入れた斉藤拓也。冷やかし半分で購入したその商品だが、本当に等身大の「もう一人の俺」を作り…

安田孝仁（やすだたかひと）16歳。 彼は異世界帰りだった。 異世界では25年間過ごしていた為（日本では一ヵ月しかたっていない）かなり記憶があいまいだが、彼は日本へと返って来た。…

　九州北部、某県と某県の狭間、内陸地に位置する地方都市、香ヶ地沢。 　その北端の山間部という、これまた辺境の地に位置する村落、朽無村。 　良く言えば自然に囲まれた、悪く言えば…

「最近の異常気象。各々調査を進めてくれたことと思う。分かったことを報告してくれたまえ」 　私はテーブルをぐるりと見回して、調査チームの面々に告げた。ああどうしてこんなことに。こ…

　わたしたちが知る妖怪はキャラクターだ。 　遠い昔に「理解できない力」を持っていた人たちのことを周りの人たちが「ああでもないこうでもない」と言い合って作り上げた人外のイメージであ…

「お前じゃあなぁ」「ごめんよぉ私でぇ」 俺と彼女は幼馴染だ。みんな付き合ってると思ってるけど実は付き合っていない。 しかしそんな俺たち二人は俺の爺ちゃんの家に遊びに行くことになっ…

古今集の序文に、紀貫之が書いています。 「ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、目に見えぬ鬼神をもあわれとおもわせ」 短歌には確かに不思議な力があると思います。 　どうしても…

もし、何の取り柄もなければ特徴もない、物語でいう所謂『エキストラ』が、主役であるお姫様に出会ったらどうする？ 話す？仲良くする？はたまた、自分もメインキャストに成り上がるために…

　あなた、さては旅のお人でしょう。 　わたしを見て「ああ！　足だけが歩いている！　化け物だ！」と、わめき散らすような失礼な方は、ここにはおりませんから。 　そうです。まずは落ち着…

　重心を少し後ろに寄せ、後ろ足に力をためて伸びあがるように跳ぶ。それはまるで、力を溜められていた弾性体が急激に変形、地面を押して飛んだかのよう。 　美しい放物線を描きながら飛ぶ猫…

ああ、これは。目を開けてはいけない。 目を閉じていてもありありと分かる視線。その視線が私を絡め取って離さないのだ。

　僕、天道　奏太（てんどう　かなた）、２０歳、大学２年生。 　一応、ドルオタである。 　まだまだ、にわかレベルの。 　僕がファンをしているのは、『ラブミッショネス』、通称ラブッ…

王国最強にして唯一のグランドマスターであるテオドル（９０歳）は、大往生の寸前であった。 彼の最期を看取ろうと家族が集まった時、ひ孫にせがまれて彼は昔話を始める。 「じゃあ、また…

　どもども。星埜銀杏です。 　初めましての方も、ずっと応援して頂けている、お馴染みさんも、どうもですッ！ 　今回、猫も杓子もがリニューアルして新装開店です。 　遂にヴァージ…

申し訳ありません。 不本意ながら、「あのカイジ」に憑依されてしまいました…… ええ。 どうしようもないんです。 私の意志とは無関係です。 え？ 伊藤カイジ？ あの有名な漫…