毒。マツコ・デラックス

ごり

第1話

少女は女の子が好きでした。女の子は非力なほうがいいというのが彼女の持論であり、女の子は守られる存在というのが彼女の中での普通でした。しかし出会ってしまったのです。マツコ・デラックスに、まあマツコ・デラックスは男であることはおいておいてその肉塊のあまりの美しさに彼女はすぐさまマツコ・デラックスのとりこになりました。マツコの知らない世界も見ているし月曜から夜更かしも見ています。マツコ会議だって見ていたのです。そんな中ある一人の男にゆがんだ嫉妬心を向けるのです、そう関ジャニ∞の村上信五である。彼はマツコさまとの距離感が近すぎるのである。彼女は彼のファンのふりをし村上に近づき毒殺することを思いつくのだ。そう簡単にできることではない。即効性の毒ではバレるし、と考えを巡らせる中思いついたのだ。複数人の手の油に触れたとき効力を放つ遅効性の毒を手に塗り握手会に行けば誰にもばれない完全犯罪が可能だと。そのような都合のいい毒があるのかというと、疑問だが彼女は知っていたのだ南アメリカの密林にしか生息しないテアカコケアカガエルの存在を。このカエルの毒でそれは可能なのだ。この計画のため南アメリカから密輸したカエル油を手に塗りいざ握手会場へと向かった。


この計画は無事成功し、見事誰にもきずかれることなく抹殺が完了してしまったのだ。


しかし、結末はこうだ、マツコは自身の油がテアカコケアカガエルの油と同じ成分であることを知っていた。そのため、真っ先に容疑者に上がった。それからはあっという間だった不自然なくらい早くマツコの死刑が行われたのだ。実際はモルモットにされているとか、化学兵器の実験に使われているとか言われているが真相は謎のままだ。


そして月曜から夜更かしのスタジオには誰もいなくなった。ただ一人マツコロイドを残して。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

毒。マツコ・デラックス ごり @konitiiha0

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ