「賞」を含む小説

　貴龍　翔真（きりゅう　しょうま）は人工脳を宿した人間だ。人工脳には彼の先祖の記憶が学習データとして蓄積されており、それを元に自分の考えたいことを解析・評価する。それにより発達し…

甘やかされている弟に苛立ちを募らせていた蓮はある日、不意の事故から居合わせた吸血鬼と共犯になり、弟を見殺しにする。 吸血鬼、奏は告げた。 「僕は吸血鬼。血を貰うけど、あなたを殺さ…

のっぺらぼうのお話です。

　なんでも願いを叶えてくれる神様に、村の若者は願いました。 「神様、お願いします。みなの記憶ごと俺の存在をこの世界からすべて消してください。俺、なにをやってもみんなに迷惑をかけ…

一分と少しで読めます。

【第44回横溝正史ミステリー＆ホラー大賞 / 『カクヨム賞』受賞作品】 【あらすじ】 農水官僚である谷原は、監査のために埼玉県の山奥、朝比町へと立ち寄った。 その地では雷に神が…

　文明社会が崩壊し、旧人類の末裔たちが暮らす〈惑星〉。 　記憶喪失の不死者《ヴァタール》である男ラルゴは、用心棒として生活していた。 　そんな彼のもとに現れた一人の少女、アリムラ…

お嬢様の忠実で愛しい執事であるセバスチャンがある日不調を訴えたので病院に行くと、黒い粒になって帰ってきた。けれどその粒は確かに生きたセバスチャンだったため、お嬢様はともに過ごすこ…

その少年は正しいものが正義だと思っていた。その少年は曲がったことが嫌いで学生としてやるべきことである、勉学に打ち込んでいたが、ある日の境、自分の今まで行ってきたことに関して疑問を…

ある年の、１２月８日、かっての同級生で、日本一の大学に入った友人から、意味不明なLINEが届く。 「ハメ、ハメ、ハメ」 このかっての、高校時代の同級生は、何を話たかったのだろ…

　「不正」　　　　多摩川　健　　 　　　　　あらすじ　 　　　　　　　　　 　　　　 　母が進む左手は急な昇りにかかっている。雪肌の所々で泥水が跳ねる。………息が切れる。…

伯父さんが死んだ。懐かしき夏休みの思い出と、襖に纏わる奇妙を残して。 静岡県掛川市主催　怪異物創作コンテスト 掛川百鬼紀行　小説部門　髙木賞受賞作品

「なかよし」の道を求道する男子・大城由々（おおしろ・よしよし）は出会ってから十年、幼馴染の人間と人魚のハーフの白泉愛姫子（しらいずみ・あきこ）のことが好きだったが、未だに告白でき…

歩道橋の上に女がいた。正確には歩道橋にくっついた信号の上に立っていた。

最強とは何か！？連綿とと追い続けるハートがｔキンのK１ファイターが、９５歳の老齢空手家篠山６段と出逢い人生尾考え方や喧嘩自慢の暴走族達を叩きのめして来た己に慚愧の念を禁じえず、篠…

会社から東北出張を命じられた僕は、いつものようにスーパーカーゴこまちに乗った。

花盛りの20代後半を捧げた彼氏に振られた私は、酔った勢いで思わぬ買い物をしてしまいます。そこから始まるちょっと不思議な物語……。 ※ 主人公は女性です。 エッチなお話では…

　小鳥遊　紗由理（たかなし　さゆり）は音信不通となった自身の研究顧問である片桐　良和（かたぎり　よしかず）の安否を確認するために彼の住む島に行くことになった。彼は人工技術を使って…