掌編小説とは難しい分野だ。僅か数百文字で物語に起承転結を生み出し、オチを見つけそこに落とし込まないといけない。得てしてオチをつけ損なったり、物語に起伏をつけ損ね、何がいいたいのかよくわからない作品になってしまった。掌編小説を書こうとしてそんな結末を迎えてしまった創作者は多いのではなかろうか。本作は違う。僅か数百文字でしっかり完結されている。オチも唸ること間違いなしだ。非常に秀逸な、掌編小説の完成形とでもいうべき素晴らしい物語だ。是非読んでみてほしい
消えてしまいたい時に思う心が全てをなくしてしまったら、それはとても怖い結果になると思うのです。
普通に凄い!ショート・ショートで、結末まできれいに筆を運んでいる。”なんちゃってSF”と作者は言っているが、素晴らしい作品だ。作者の創作技術は確かである。ハードSFではないが、ぜひとも読んでほしい。