「中華風」を含む小説

時代は唐の初め。唐と突厥の勢力が拮抗する西域で、娘たちがいなくなる事件が起こっていた。同じ頃、取るに足らない古びた椀が、信じられない高額で取引をされていた。 西域北道で活動してた…

いつものように酒を飲んで、気が付いたら知らない場所にいた。妙なことに目線は低いし女のような声で――胸！　ヒラヒラの衣装！　結い上げられた長い髪！？　混乱するが、しかし張飛は細かい…

人里離れた山のなかで、小さな料理店の店主をしている睿≪ルイ≫のもとに、ある日人ならざるモノ≪龍≫の親子が訪れる。 龍は極上の料理を提供するようにと伝え、それに応じる睿。 提供され…

一年後に嫁入りを控えながら、雪花は普段と変わらず妓楼での務めを続けていた。 そんな中、帰国するグレンが雪花を訪ねてくる。 玻璃までの道中、護衛してほしいと言うのだ。それも、一人の…

歴史に名を残した趙武。そして、その最大の敵、 耀勝。彼ら以外にも、濃厚なドラマがあった。ある者は、遠く西国から流れ、ある者は、亡国から再起をかけた、そして、ある者は、仲間を守る為…

生贄の少女、香月は逃亡を図るが神の怒りを買い、呪いを受ける。それは、魂を廻らせ、何度も生まれ変わっては生贄となる死よりも重いものだった。 三〇〇年後、彼女は琳香月として生まれ変わ…

神仙と妖が棲まう世界「神州」。だがいつしか神や仙人はその姿を消し、人々は妖怪の驚異に怯えて生きていた。 　 　とある田舎町で目つきと口と態度の悪い青年が、不思議な魅力を持った少女…

「マリエッタ・ドロリナ。エレーナ・モロゾワ嬢を殺害未遂で拘束する！当然、婚約も破棄だ！！」 公爵令嬢のマリエッタは、公爵家の長子のアレクセイに婚約破棄される。通算3回目だ。過去の…

その後宮には、ひとりの女絵師がいた。 ひとり、帝の寵を拒み、只、美姫の絵を描いた。 登場人物 鑽石………後宮街“都広野”に暮らす女絵師。もと遊女。 帝…………都広野のあるじ。天…

建国以来180年。王国は平和が保たれていた。 しかし、その日、王国全土の城で一斉に門が閉じられる。 今まで一度も閉ざされたことのなかった門が閉じる―― ただ門が閉じられただけ…

「いつか必ず身を立て、あなたを迎えに参ります」将来を約束し合った幼なじみが、まさかの宦官に！？ ――――国を滅ぼされ、国境で死にかけていた王女の詩月。彼女を助けたのは六年ぶりに会…

「不羈なる我が一族よ、闘え。己が手で愛する者たちを守り抜け」 人々に天として崇められる『黎泉《れいせん》』により与えられた泉を礎として九つの国が並び立つ大泉地。その一つ、…

朱麗月、字は紅龍。史書の中の人物である彼女は少容であり優れた相貌と美しい髪を持っていたことで知られている。時流を読むことに長けた天下の奇士であり、その絶人の武勇を持ち先の乱での功…

その年の春、台北に一人の魔術師が上陸した。 日本から来た「妄念の温度を知る者」。名を天賦。ここに書き残すのは、彼がいかにして防疫警戒の国境を越え、博士研究員の職を得て研究機関に入…

烏翠国の都にも、遅めの春がやってきた。 ラゴ族の姫君で今は王族の邸で暮らすレツィンは、 友人の敏や承徳とともに凧を揚げ、将来を占う。 すでに籠の鳥たる運命が決まっている彼女は、 …

じょ、冗談だったんだが……。何故こんなことになった？ 真面目なあらすじ 戦い続けるために己を拷問の犠牲にする変人、もとい軍の大将となった白泰然（ハク・タイラン）は死の恐怖に怯…

"タルチネ"とはその国において『母胎』を表す古代語であり、ある村においては性的に共有される女性の隠語として用いられている。 村でたった1人の少女・逢春は初潮を迎えたその年に"タル…

読んでくれてありがとうございます(^-^)PVが増えて嬉しいです。自分のでは内心ドキドキしてます(>_<) ヨウ国の姫がヤカモズ帝国の後継者の皇子に嫁ぐもその皇子は結婚前に亡く…

武術家の養子となった元野盗の少女、メイフォン。 商人の娘インファと出会い、仲を深めるうちに惹かれていった彼女は百合の花が咲く丘で告白をする。 その答えとして贈られた百合の指輪が、…

ここは、迷える魂が休む宿。 そこで守り人を務める劉帆（りゅうほ）の妹である仙女・凛風（りんふう）は、過去に思いを馳せる。 かつて兄に思いを寄せ、やがて去って行った少女のことを。