概要
この世の全てに興味があるの。 だって、別にこの世に興味なんかないから。
その後宮には、ひとりの女絵師がいた。
ひとり、帝の寵を拒み、只、美姫の絵を描いた。
登場人物
鑽石………後宮街“都広野”に暮らす女絵師。もと遊女。
帝…………都広野のあるじ。天下統一を果たした英傑。趣味で絵を描く。
間陶聘……都広野の宦官たちの長。有能な忠臣だが、鑽石に手を焼いている。
金緑………都広野で暮らす少女。茶屋で下働きをしている。
紅玉………もと遊女。鑽石によって身請けされ、都広野に連れてこられる。
ひとり、帝の寵を拒み、只、美姫の絵を描いた。
登場人物
鑽石………後宮街“都広野”に暮らす女絵師。もと遊女。
帝…………都広野のあるじ。天下統一を果たした英傑。趣味で絵を描く。
間陶聘……都広野の宦官たちの長。有能な忠臣だが、鑽石に手を焼いている。
金緑………都広野で暮らす少女。茶屋で下働きをしている。
紅玉………もと遊女。鑽石によって身請けされ、都広野に連れてこられる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!无言拈彩笔,疑是画中人
とある国の後宮街に住む女絵師の物語です。
もとは遊女で春をひさいで暮らしていた主人公はある日、天才的な絵画の腕を皇帝に買われ、後宮街に呼ばれます。
ややあって宦官として働くようになった彼女は、後宮街で仕事をこなしながら様々な女性の絵を描いていくのです。
架空の中華世界が巧みな筆致で描かれています。
特に後宮街という独自のシステムの中で繰り広げられる登場人物の思想や行動はとても興味深かったです。
こういった歴史モノの物語はどうしても文章が硬くなりがちですが、本作はわざと漢字を使わない表現を用いることで読みやすくなるように工夫がされています。
「言葉なくして筆を執るようすは、まるで絵画の中の…続きを読む