无言拈彩笔,疑是画中人
- ★★★ Excellent!!!
とある国の後宮街に住む女絵師の物語です。
もとは遊女で春をひさいで暮らしていた主人公はある日、天才的な絵画の腕を皇帝に買われ、後宮街に呼ばれます。
ややあって宦官として働くようになった彼女は、後宮街で仕事をこなしながら様々な女性の絵を描いていくのです。
架空の中華世界が巧みな筆致で描かれています。
特に後宮街という独自のシステムの中で繰り広げられる登場人物の思想や行動はとても興味深かったです。
こういった歴史モノの物語はどうしても文章が硬くなりがちですが、本作はわざと漢字を使わない表現を用いることで読みやすくなるように工夫がされています。
「言葉なくして筆を執るようすは、まるで絵画の中の人物のようだ」※ひとこと紹介文の和訳です。
きっと一心に描き続けている彼女も、絵の中の人物のように美しかったのでしょう。