概要
食べたいけれど、食べられない。
鬼を飼う一族、不知火家。
護法の柱として契約によって縛られた羅刹鬼・可畏(かい)は、不知火を護る代わりに贄を要した。
邪気を貯めに貯めた女を贄として捧げる事で、不知火は安寧を手に入れてきた。
そんな、鬼ーー羅刹鬼・可畏は贄を喰らった直後に、次の贄として生きる牡丹に出会う。
二人は鬼と贄という関係ながらも、可畏は牡丹を贄としながらも愛しむ。
「美味そうだ」「食べても良いのよ」
互いに口にするのは、果たして本音かどうか。
これは、鬼と贄の奇妙な関係を綴ったお話。
護法の柱として契約によって縛られた羅刹鬼・可畏(かい)は、不知火を護る代わりに贄を要した。
邪気を貯めに貯めた女を贄として捧げる事で、不知火は安寧を手に入れてきた。
そんな、鬼ーー羅刹鬼・可畏は贄を喰らった直後に、次の贄として生きる牡丹に出会う。
二人は鬼と贄という関係ながらも、可畏は牡丹を贄としながらも愛しむ。
「美味そうだ」「食べても良いのよ」
互いに口にするのは、果たして本音かどうか。
これは、鬼と贄の奇妙な関係を綴ったお話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お互いを縛っているのは契約? それとも愛? 少しダークな大人向け恋愛譚
鬼に食べられることを運命づけられた主人公の牡丹。
牡丹には鬼に食べられる覚悟がありそうですが、鬼である可畏はなかなか牡丹を食べようとしません。それがもとで鬼を飼う一族である不知火家の当主と、可畏は賭けをすることになるのですが……
美しい文体でつづられるダークな和風ファンタジー。
「食べる」に絡んだ表現がたくさん登場するのですが、性的な意味が感じられてエロティックですごく妖艶な印象!
恐ろしい展開もあるけど、恋人たちにとってはこれがハッピーエンド!みたいな、ほの暗い恋愛譚がお好きな方におススメ。
完成度の高い世界観で、読書しているあいだ物語の世界にどっぷりと浸かれること間違いなしです☆