喰うものと喰われるもの。それだけのはずだった。

邪気を払う少女牡丹は、鬼を引き連れている。
いずれその鬼が、自分を喰らうことを知っていて。

邪気を喰らう不知火家は、鬼を飼っている。
そしてその鬼である可畏は、不知火家を護るために贄を必要とした。
だが可畏は、次の贄である牡丹を甲斐甲斐しく世話する。

「ねえ、いつ、私を食べるの?」

狂気、純愛、あるいは妖艶、あるいは一途。
そのどれもが当てはまりそうで、当てはまらない二人の関係です。

その他のおすすめレビュー

肥前ロンズさんの他のおすすめレビュー3,205