魔獣たちの、もふ可愛い描写がたまりません!
小さな魔獣から大きな魔獣まで、表情豊かに、時には迫力のある描写が素晴らしい。
うっかり手元の毛布を撫で撫でしながら読んでしまうくらい、動物たちの描き方に説得力があります。
ほんと、癒されます。もふもふ、さいこー!
もちろん、本作品の売りは魔獣達だけではありません。
主人公であるマナミに寄り添う寡黙系イケメン。
穏和と見せかけて突拍子もない発言を入れてくる油断のならないイケメン。
厳しい発言もあるけれどツンデレを感じるイケメン。
美容のためなら過酷な任務も辞さないオネエ様!
個性豊かな騎士や魔術師たちが、マナミの冒険を支えてくれるのです。
そして、マナミが自分のやりたいことを掴み取ってゆく展開は、ほのぼのなお話の中でキリリとしたアクセントになっていて、思わず応援したくなるほど。
異世界に転移してしまったマナミは、果たして家に帰ることを選ぶのか。それとも——
ぜひ、マナミの決意の行末を見守ってほしい物語です!
動物が好きな真奈美は、猫を庇ったことで魔法が使える世界ルーンティナに飛んでしまう。
そこで怪我をした、ルビーの瞳をしたグリフォンを助けた真奈美は、リュミエル(食えない系イエロー)・メッド(堅物系ブルー)・ヒース(寡黙系レッド)トリオと出会う。
メッドは彼女にスパイの疑いをかけるが、ヒースは彼女をかばい、中隊長であるリュミエルの判断で保護される。
そのお礼として、真奈美は彼らの天馬の面倒を見ることに。
「色んな魔獣と会って、仲良くなりたい!」
魔獣への好奇心、動物への愛と知識、そしてすぐれた洞察力から、いきいきと活躍する真奈美。彼女を見守るヒースは、ある秘密があって……
魂に刻み込まれたように、相容れない人と魔獣。
魔獣と人の境を超えていく真奈美は、これからどうなっていくのか。