一体誰の手のひらの上で踊らされている?

雨川思恩は、壮絶ないじめを受けていた。
そんな最中、いじめをし続ける相手から、「奏時は俺たちがいじめて自殺したんだ」と嗤いながら告げられる。
奏時は思恩の双子の弟だった。

「絶対に殺してやる」

そんな決意を秘める思恩のもとに、奏時の恋人だった神前から「復讐しよう」と提案される。

「私があいつらを殺す」
「全てが終わったら、二人で自殺しよ?」

そして神前は、いじめの傍観者上田洸汰を抱き込み、復讐を遂げる。
 
……しかしそれら全ては、洸汰によって仕組まれたものだった。

魔法が必ず一つ使える世界『神陸』にて、《記憶飛び》を手に入れていた洸汰は、地球でもう一度死ぬ事で再び神陸に戻ってきた。

「父様の力になりたい」

研究者の父親に盲信する洸汰は、父親の研究のため、自ら彼らをこちらの世界へ引きずりこんだのだ。
異世界転生し、魔法を使えるようになった思恩たちを、洸汰は操作していく……。

そして思恩と奏時にも、ある秘密があり……!?

一体彼らは、誰の書いたシナリオの上で踊らされているのか!?

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