「現代ミステリー」を含む小説

父が人を殺して、母は愛人のもとへ去った。死んでしまえば、生きているよりつらくないかも……絶望のふちに立った美沙緒に手を差し伸べたのは、通称赤猫を名乗る探偵の赤井小虎だった。父の無…

銀行に勤める「ぼく」は近所の小料理屋でドーハの悲劇を見届けた帰り道、謎の老婆に出逢い、古い十円玉をもらう。老婆を送り届けた後、自分の腕時計が壊れていることに気づいた「ぼく」はある…

僕はある日、余命宣告を受けた彼女：天堂なつみ（２７）のために、未来を観測する目『千里眼』を買う。 余生短い彼女を幸せにするためには危険のない未来がいいと、僕は『千里眼』を使って二…

盆の時期に母の実家に帰省していた高校生・榛弥。昼下がりに小学生の従弟・壮悟から「幽霊が見える」と相談されて……。一夏の謎を追うミステリー短編。（タイトル提供・末千屋 コイメ）

「興味深い祭りがあるから連れて行け」と従兄・榛弥に命じられ、妹・美希も連れて旅行に臨んだ壮悟。参加した祭りでは〝花婿〟が選ばれるそうだが、壮悟も榛弥もそれには該当しないと思われた…

血のつながっていない親子、るりと陽太にはふたりだけの秘密があった。 月に一度だけ同じ日が繰り返される。 それだけだと思っていた、その時が来るまでは。

　考古学。それは、過去に人間が遺した物、知恵、情報、能力などを発掘、発見、解読し、さらにそれらを現代においてどう役立たせるかを追求する学問である。そして、その考古学の探求者を考古…

この作品は果たしてミステリーなのか。 作者自身も分からないです。 なのでジャンルは現代ドラマになっています。いや、現代ドラマでもないかも。 もしかしてＳＦ？ 知らん。

臨時採用で特殊学級の先生となるお話しです。 トリイ・ヘイデンとかダニエル・キイスにはまっていた頃に書いたものなので、影響を受けています。 当初、少しずつ連載していましたが、方針…

リビングに入ると薬袋の中身が散らばっていた。 2か月分の花粉症の錠剤シート。 犯人の意図は。

高校に通い、三年にもなる少年『ミナト』は 特別な所などない普通の少年だ。 彼の長所は思考することだった。 また彼の短所も思考することだった。 彼は良くも悪くもよく考え、…

「凪咲くん……私ね、死ねない身体になっちゃったの」 新しい町に引っ越してきた僕――凪咲尋斗は、入学した高校でとある一人のクラスメイト、紬希恋白と出会った。 最初は 、こんな…

高校二年生の立花ゆい子は生まれて初めてラブレターをもらったが、その手紙は少し変わっていた。文体は独特で、内容の意味も分からなければ、差出人もイニシャルだけで特定出来ない。 クラス…

ここは、とある小さな国の首都に存在する町＿＿神呪(かんのう)町。官能帳は某探偵アニメに出てきそうなほどに犯罪発生率が高かった。そこにはある家族が住んでいた。そこ家族の長女、鳴宮(…

『でんでん虫虫　かたつむり 　おまえの頭は　どこにある 　ツノ出せ　ヤリ出せ　頭出せ』 6月に現れ、9月には突如、村から消えてしまった彼女――「エスカルゴ」。 11歳だったその…

ヒトの天敵であった吸血鬼はヒトに保護されるものへと姿を変えつつあった。 政府主導により少しずつ吸血鬼は保護されていたが吸血鬼による殺人事件は減る事はなかった。 少女が吸血鬼と邂逅…

「友人の体から〝糸〟が伸びている」という相談が『不可思議なレファレンス』に依頼された。 　不可思議なレファレンス担当——御前と書いてミサキは、普段はおなじ図書館に併設されたカフ…

自殺した祖父の遺品整理のために母方の実家を訪れた壮悟と、従兄・榛弥。整理中に触れた蝶の髪飾りをきっかけに、壮悟は夜な夜な部屋に現れる少女の幽霊と、見知らぬ男に殺される夢に悩まされ…