概要
カノジョは目が見えない。けど、僕には〝見えないモノ〟が視えるんだ。
「友人の体から〝糸〟が伸びている」という相談が『不可思議なレファレンス』に依頼された。
不可思議なレファレンス担当——御前と書いてミサキは、普段はおなじ図書館に併設されたカフェでアルバイトとして給仕している。
レファレンスというのは、利用者が調べたいこと、知りたいこと、探している本や資料などをデータベースで検索したり、情報を提供などをするサービスのことだ。
ただし——その図書館のレファレンスが普通とはすこしだけ違っていたのは、時折『不可思議』な現象や事象に関する相談が持ちこまれることだ。
しかし担当のミサキには不可思議な事象や現象に関する知識が不足していたため、彼は、目が見えないが『目には見えないモノが視える』などの特異な力を持ったヒバナの協力を得て、相談者の依頼に応えていく
不可思議なレファレンス担当——御前と書いてミサキは、普段はおなじ図書館に併設されたカフェでアルバイトとして給仕している。
レファレンスというのは、利用者が調べたいこと、知りたいこと、探している本や資料などをデータベースで検索したり、情報を提供などをするサービスのことだ。
ただし——その図書館のレファレンスが普通とはすこしだけ違っていたのは、時折『不可思議』な現象や事象に関する相談が持ちこまれることだ。
しかし担当のミサキには不可思議な事象や現象に関する知識が不足していたため、彼は、目が見えないが『目には見えないモノが視える』などの特異な力を持ったヒバナの協力を得て、相談者の依頼に応えていく
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!友情と孤独。想いが紡いだ一本の糸の物語。
図書館に併設されたカフェでアルバイトをする主人公のミサキと、目は見えないが不思議な能力を持つ女性ヒバナのコンビが、持ち込まれた不可思議な相談に挑む、というあらすじの時点で引き込まれました。
本来こちらの世界に存在しないはずの『蠧魚』の存在と、それを引き寄せる複雑に絡み合った人間の想い。
ファンタジー色の強い作品でありながら、読みながらどこか「ああ、この感情わかるわ」と共感してしまう、美しく繊細な心理描写が素晴らしかったです。
甘いだけではないけれど、とても心地よいひと時を過ごせる、まさに静かなカフェで飲むコーヒーのような作品でした。