「雪 文学」を含む小説

つい最近読んでいたハン・ガンさんの『すべての、白いものたちの』という小説に感動したこと、そして先日聴いた韓国文学翻訳者の斎藤真理子さんの講演に示唆を受けたことをここに記しておきま…

☆☆☆《【古代大唐王朝の九州】を題材とした架空の歴史物語》★★★ 九州風雲録Ⅱ《大唐仁王傳》【西部・西域戎州】 ※これは【大唐太子】李久諒の物語です。 父親が早くに亡くなり、…

スノードロップ　雪待草　 余命宣告を受けた夫と　その事実を受け止めることが出来ない妻　 夫婦はそれを乗り越えることが出来るのだろうか？

夫を失った高岡千雪は悲しみのあまり毎日のように酒を飲み、夜の街を彷徨っていた。 いつもの行きつけのバーで酔い潰れていると、そこに偶然、小説家の三島慶がやって来る。 人生に絶望し、…

さくらと千雪は、心に穴がある。 そんなふたりは、大丈夫になりたかった。

ある家族のデッサンです。

寛治としのぶは双子の兄妹。「鯉は滝を登って龍になるんだぞ。お前たちもあやかって出世しろよ」鯉のぼりを上げながら父は言いました。「いつか夢を叶えて、二人で龍になって一緒に空を飛ぼう…

一人の凡庸な青年は雪の舞い散るある日、純白の天使を見初めた。罪への罰と赦しを求めて。

裁判官のまとう黒。 春告げ鷲の雪は白。 博物館の滴る褐色。 月の浜辺の、水こそ無色。 荒野疾走系単騎決戦型純情無粋文芸集団・月浜定点観測所、六年目の跳躍。 『月浜定点観測所記…

書斎の雨戸を閉め切り、うす暗い中で遺作を書いている。来客を拒絶し、鬼籍に入った妻と両親のことを想う。彼は、三人のいるところへ、自分も行くことに決めた。それでも彼は、晴れ晴れとした…

元日の「Ａ教授の一日」の素描です。この日は、大きな事件がひとつも起こらない、平和と言えなくもない一日でした。 ※「Ａ教授」は架空の人物であり、実在する人物を想定しておりません。

　祭りが近づく山奥の星降る町・石雪へ行商に出かけた神社育ちの登与は、実は天狗だという押しかけ女房と共に行方知れずになったと言い伝えられる刀鍛冶らしき男が現れては消える廃屋に滞在す…

北に南に、サバンナに太平洋に南極に、ワールドワイド書店は今日も本を届けます。

完結！ 春の陽気が気を散らし、夏の暑さが思考を妨げ、秋の景色が心を奪い、冬の雪がやる気を削ぐ。 うまい飯とうまい酒。 小さな幸せと大きな悲しみ。 毎日なんだかんだあるものだ。 …

　高校一年生の「雪枝　千雪」は、同じクラスで、同じ美術部の「春川　桜」と次第に仲良くなり、心がひかれていく。雪枝千雪が、同性の春川桜に持っている気持ちは友情なのか、恋なのか。思春…

雪の降る駅にいるのは、列車が来るのを待っている二人の男女、そして雪を掻く老人だけだった。

⎯⎯ わたしはおねいさんが好きだった⎯⎯ もう二度と会えないであろう「おねいさん」に、14歳の「わたし」が寄せる気持ち。それはあおくて重い雪の日の線香花火のようだった。 ⎯⎯⎯…

18〜21歳ころに書いた作品。 内容から考えると19歳の頃かな？ ⎯⎯ 婚約破棄を受け、自暴自棄になった私は事前知識のないナイロビに降り立った。思いがけない「寒さ」に震えたわた…

「犬」「鬼」「船」｜三題噺 2024.02 霧縛りの職工様の企画に参加させていただきました。 船はソリで見立てております汗 雪丸は秋田犬のサブと、プチ家出を敢行する。

　ある日、夕暮れの白く雪の舞う公園を僕は散策していた。夕日は山から姿を消そうとしており、柔らかな光がそこには残っていた。正面を見ると大きな樹木があり、枯れ葉も雪と同様に舞っていた…