「自然 写真」を含む小説

悪女と呼ばれた母と共に、家を追い出された貴族令嬢ニコラ。海を渡る途中母は死に、１人ウルシーラ王国に辿り着く。 そこで路上生活をし、似たような境遇の子供達と身を寄せ合って生きていた…

杏奈は殺人事件のあとはじめてダブルベッドで寝たが、もちろん眠れるはずもなかった。 真夜中をすぎても、暗闇の中でますます目がさえて、窓の外の通行人の足音や遠くの車のタイヤのきしむ音…

神里町という小さな町の学校の中庭に大きな桜の樹がある。僕、薙代悠里（なぎしろゆうり）はその桜が花を落としているところを見たことがない。いつからであろうか、いや初めからそうだったの…

「自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ」 　黒いローブで身を隠す少女は、老人にそう頼む。 　眼球代わりの、触覚を揺らしながら。 　変異体。…

親友の菜々子は一緒に写真を撮るとき一歩下がる。 ただでさえデカいわたしの顔がさらにデカくなるんですけど？　責任取れや。

大学に入学したての高橋はインドア三白眼かつオカルト趣味で友人ゼロの人生を送ってきた。 それを変えるためにネットの噂を頼りに入学した藍渓大学のオカ研サークルに入ろうとするが災難続き…

＜登場人物＞ YOYO・LEE；天才女流画家。25才。容姿端麗も無邪気な中国人。　 新堂英二；自然写真家。62才。独身。元ラガーのお人好し。 本庄美咲；ホテルオーナー。55才。独…

ダンジョン踏破者には莫大な富と『力』が与えられる。 そんな常識が浸透したこの世界では、数々のダンジョンが一切の兆しなく現れ、攻略された先から霧散する。 王都の城内に突如として現れ…

写真家になるのが夢の中学生・実紀がやって来たのは，南国の孤島。異国の空気に触れ，自然と自信を持つようになる。迫り来る高校受験を目前に 荒れる妹！荒れる肌！荒れる海！ 果たして実紀…

　母親の入院した病院の屋上で、昴は自称神様と出会う。少女の姿をした、自称神様は、彼に願いごとを叶えてあげると言う。 　昴はそれを信じられないまま、今日も少女との邂逅をする。 　七…

皆は雷をどう思っているだろうか？ 怖いと思う者、きれい・かっこいいと思う者、うるさいと思う者もいるだろう。 その写真を撮る写真家も中にはいるかもしれない。 でも、いいものと思っ…

時は2XXX年。第二次高度経済成長を遂げた日本は全域の超近代化を成した。それによって自然は消え、今や田畑は写真の中の物に成り果てた。 そんな世の中で八十八歳になるお婆さんは何を求…

その怪獣は美しかった、多くの者が写真に写した。 暴れるコトがない、無害な怪獣？自然的なその怪獣は、やがて静かに去っていった。 首都に大きな置き土産を残して……「そして東京は平和に…

天沢空哉という写真家がいた。 ５００年前を生きた彼が生涯をかけて作成した写真集には、透き通るような空の写真がいくつも飾られていた。 なににも邪魔されることのない、ノイズの全くない…

ここに住んでいると、自分の中だけにしまっておくのは勿体ないような、誰かに教えてあげたくなるような事に度々出逢う。 主に自然の風景とか、野生に生きる者達の事とか。 写真や映像ではな…

東景太。あいつがそんな名前だから、東京に行きたいと言うのは自然の摂理のように思われた。 俺たちは同じ道を、ずっと一緒に歩いて行くと思ってた。でもいつからか、その波形はずれて、斉…

来生健二は、東京北青山でテキスタイルメーカー『リフレック』を経営していた。 ある日、車で軽井沢からの帰り道、偶然霧の中で出会った女と東京まで同乗することになったのである。女の素性…

　黒いローブで身を隠す少女は、老人に頼む。眼球代わりの、触覚を揺らしながら。 「自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ」 「お嬢さんはこの世界の…

追記 　この総集編にエピソードを追加した完全版を投稿しました。 　あるエピソードとの差し替え、エピソードの並び順、そしてエピローグに違いがあるので、完全版以前のものも一応残して起…

　写真を趣味とする高校生、日宮真也は高校進学を機に幼少時を過ごした故郷、岡山に帰ってきた。 　真也は高校入学直後、ふと写真撮影に訪れた桜の名所、岡山後楽園でかつて共に写真を撮っ…