「日 鏡」を含む小説

お父様もお母様も、お兄様だって私のことを｢可愛い」｢なんて綺麗なんだろう｣って言うの。 でもね、ある日、鏡に映った自分を見て思ったのよ。 「え、何なの、この丸々と太った豚さん⋯…

この世界にとって、ちっぽけで一滴の勇気しかない人間は、世界の理すべてを変えることはできない。 どんなに剣技を磨いても、どんなに魔力を練っても、世界のほんの一握りの大切なモノすら守…

　奈犬振村は北海道中央部の大雪山系の南側一体に広がる山地の中にある。その村に両親と住んでいる道源綾乃はこの春短大を卒業、就職先も決まりその準備をしていた。 　ある霧の濃い日村唯一…

北紅葉高校オカルト研究部部長、原 桐子は異世界へ転移する方法を見つけることに没頭していた。ある時は薄気味悪いトンネルを何十回も往復したり、ある時はエレベーターのボタンを意味不明な…

境界線で隔てられた"白の世界"と"黒の世界"。 白の世界に生きる者達が抱えた負の感情は、黒の世界で新たに生を受ける。生まれた命はやがて"鏡像"と呼ばれた。 白の世界の者達は、…

願いを一つだけ叶える鏡。その日、鏡が叶えたのは世界を滅ぼしてほしいという願いで——。 いじめという名の暴力を受ける少年。恵まれた容姿に悩みを抱える少女。その後輩と危うい友人たち。…

　それは、まるで鏡の世界にいるような感覚でした。あなたはわたし……玉手箱の日記帳を巡る物語は、『旧校舎の魔法少女』の正体が明らかになったことで完結した！　……そのはずだったのだけ…

ある日、俺は爺ちゃん家の蔵で異世界に行ける鏡を見つける。 それを中二病の友達「ユウ」に相談した所「僕が行ってた世界かもしれない」と言い出した。 さらに隣の席の寡黙清楚な「魔使さん…

一般的な高校生の俺、有須啓介。 ある日一人の少女の落とし物を拾ったことがきっかけで、空の色さえも違う「ワンダーランド」に迷い込んでしまった。しかもそこは「契約」がすべてであり、し…

●「ろんだり屋の場合」＝元は【三題噺 #46】「鏡」「龍」「日」から ●「かんばせ屋の場合」＝元は【三題噺 #45】「足音」「コピー」「ソース」から ●「かたっぽ屋の場合」＝…

大陸一の大国・天耀。地神、あるいは方神の加護を受けた人々が統べるこの国で、灯〈トウ〉燕皓〈エンコウ〉はその才を買われ平民から武官に取り立てられる。第一皇子たる礎〈ソ〉智星〈チセイ…

※本作はノベルアッププラスのイベント「新釈グリム童話フェア」用に描いた作品です。テーマとなる作品は５つ。「赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」「灰かぶり姫」「ブレーメンの音楽隊」「…

時に、無意味に思えることが運命を変えるきっかけになる。 剣聖のせがれとして生まれたにも関わらず、剣術に苦手意識のある少年シアン。 父には「できそこない」となじられ、 鏡を見れば…

　伊坂佑月（いさかゆづき）は、人の心が分からない。幸せを幸福だと思えず、不運を不幸だと嘆けない。それが自分なのだと、分かっていた。そんなある日、自分と瓜二つの昏い眼をした少女に出…

「狭山じしんも被害者だと思っているのかもしれません」 「被害者？まさか狭山が・・・」 「父親が不始末を起して自殺した。じぶんの才能を伸ばして豊かな人生が待っていると思っていたのが…

月刊の児童文学雑誌の締め切りは三日後。その時になって、主役のキャラクターが突然文句を言い出した。 「紙飛行機」「鏡」「風鈴」の三語を使って書いた三題噺。

その日、鏡の中の私は、私ではありませんでした。

ある日、男がバーで飲んでいると、見知らぬ人物にいきなり話しかけられた。ハットを目深にかぶったその男は未来から来たという。彼から渡された眼鏡は少し先の未来を見ることができた。これを…

ある日目覚めた俺が鏡を見ると、そこには見覚えのある別人が映っていた。話題になったラブコメマンガ「恋の怪物」の悪役系主人公、鈴木真だった。自分がラブコメマンガの悪役主人公に転生して…

　慶長五年〈一六〇〇年〉三月三十日、大坂。五大老筆頭・徳川家康は、先日豊後国に漂着した南蛮船の乗務員と対面する。その席上で乗務員から渡来品を献上され、その中に含まれていた眼鏡に感…