「始発」を含む小説

塾講師、冬月は仕事に限界を感じていた。 その日も、友人の赤木に「辞めてやる」と叫んで朝まで飲んだ飲み屋を後にした冬月は、始発の動き出した駅前を通り過ぎて家路に着こうとする。 「あ…

バスターミナル 今と未来と過去とを繋ぐタイムマシーンのような始発地であり終着地のような場所 あたしはリストラされニュージャージーに帰郷しようとバスを待っていた あたしは誰か…

コーヒー店を営む、千之時加羅（せんのじ　から）は、 ある日、一人の少女と出会う。 少女は両親を失い、身寄りがなかった。少女の名前は笠吹雪刀利（かさふぶき　とうり）。 絶望の中、コ…

拙者、お仕事大好き侍でござる。始発電車に乗って出社してみたらあらステキ！上司と社長、それに労働管理局の局員さんがお出迎え。面食らった拙者に突きつけられたるは国からの紙切れ一枚。働…

大切なものほど、永久を約束してくれない。 ＊＊＊ あまりに険しい道を進み続けるバスは、いつ転落しようとも誰も不思議には思わないだろう。 始発のバス停を発った後、快調に途中…

【最寄りの駅の始発列車は上下線とも同時刻に発車しますが、そこで視線を交わす彼女に俺は一目惚れ……しない。】から2/12でタイトル変更です。タイトルと内容との乖離がどうも気になった…

性癖：夜が明ける描写 性癖：歪んだ愛情で成り立つ百合 性癖：重い過去を背負っている 性癖を見せつけても許される企画を見つけてしまいました……！ レーティングするほどでもないです…

　今日も、徹夜で作業をした。 　仕事は一人で作業をしているので、別に事務所でやらなくても大丈夫なのだが、職場と自宅は分けておきたい。わざわざ、作業場として家から離れた場所に事務…

　片思いの相手とのデートを翌日に控えた大学生の藤野琢也は、デートでの告白を成功させるため、景気づけと称して後輩の新堂仁歩とサシ飲みをする。そのままいい気分で帰れると思いきや、目を…

2020.10.24執筆『男と女』 「始発、じゃがりこ、鎖」の三題をテーマに貰って書きました。『男と子供』、『女と子供』の二章構成です。

終電を逃したぼくと、十五年ぶりに同窓会で会った赤石さん。 始発を待つ間に、都心を探検するお話。

駅のホーム、気がつくと終電は無くっていた。 駅のベンチで始発まで寝ようと思っていたら、 ある男が近づいてきた。 どうやら家まで送ってくれるらしい…… しかし、待っていたのは深い…

俺は友達とバスケットボール部に入部した。そいつはとっとと消えたが、俺はどうしても試合に出るまではやめられないと思った。最後の試合会場へ始発で向かう。そこから始まる、ちょっとした青…

僕は、密かに恋をしている。 いつも始発から2番目の駅から乗ってくるやや怜悧な雰囲気を持った女性に。 だけれど声を掛けられるだけの度胸も無い。またこのまま終わっていく恋なのだろう、…

始発電車に乗り込んだ僕は、流れる景色を見つめたままボンヤリと立っていた。 もうすぐ駅に着くから、降りる準備をしなければ。

　コンビニ店員として働いていた私は、毎朝、バスで通っていた。 　始発のバスは、常に、かなり正確に停留場に到着する。 　しかし、その日だけは、いくら待っても始発のバスは来なかった…