「あやかし」を含む小説

悠城想人は静かに暮らしたい だが、その望みは叶わない 環境が、血縁が、彼に要求する 血を、命を、望みを捧げよと 彼は、直面し、決断し、行動する その先に何が待ち受けるのか

雪と蛍の姉妹は毎年夏に祖母の家に遊びに行く。その近所の神社には狐の神様がいる。狐が見えるのは、雪だけ。 ――神との約束は果たされなければならない。

【マイクロマガジン社ことのは文庫にて書籍化】 歴史情緒あふれる倉敷美観地区の片隅に、お金では買えないものを売る店がある。老舗の土産屋『まほろば堂』。それが派遣切りされたばかりの…

山に住むカラスの妖怪である木葉は、周りに同じくらいの歳の友人がいない事に少しの寂しさを感じていた。 ある夏祭りの日、木葉は一人山の中の寂れた社に佇む一人の女の子を見つける。 …

第一幕 終了 第二幕 開始 残酷描写出てきます。ご注意ください ついったに上げてた物を大幅に加筆修正して、再投稿です。

高2の春、それまでいじめに遭っていた僕は、高校に1年間の休学を申し出て上洛することを決意する。いざ京都に来てみて人と触れ合ううちに、世間はこんなにも面白いもので溢れていたんだと思…

　ひょんなことから、世にも珍しい『タマ袋をお股にぶら下げたお地蔵さま』に顔面を打ち付けてしまった女子高生のナナ。 　そんな主人公が再び目を覚ました場所は、なんと太平洋戦争直前のと…

“化け物”になることを目指す獣や精霊たちが集い、技を磨き合うバケモノ塾。 そこに通う優等生の狐・美雲は新入生の狸・黄金と化け勝負をすることになるが——— “きつね関するお話”…

　滝井洋二は不思議な夢を見た。 　周囲を海に囲まれた島の中でひとり、誰かの歌う歌を聞く夢を。 　何度かその夢が続いた後、彼はひとりだと思っていたその場所で金色の髪をした一人の少女…

妖狐の伝説が多く残される涼風市に住む少女、衣谷臨。 夏休みを目前に控えたある日、いつものように森の木の上でくつろいでいた彼女に不可視の敵が襲いかかる。 窮地を救ってくれたのは、伝…

仕事疲れを癒やす為に京都伏見にやって来たＯＬ美裕（みひろ）の私。美味しくお酒を飲んだり、伏見稲荷大社で千本鳥居などを見て回る予定だった。 まさか妖狐と出会うなんて。そして見た目…

物語の主人公は、持ち主であるお婆ちゃんが大好きな、意思を持つ市松人形。例え直接の会話が出来なくとも、お婆ちゃんが話し掛けてくれるだけで彼女は幸せだった。 しかしその幸せな日々も…

時は徳川の世。前世は人だった変わり種の鬼の里の若様がいた。名を火白童子。 人が喰えない彼は、百年の節目に、ついに父親に追い出されてしまう。 ついて来てしまった従者、許嫁の山妖の姫…

「ああ、極上じゃぁ……甘露じゃぁ……今夜は一段と……」 　指にねっとりと絡みついた粘液をでろりと舐め上げる。にちゃにちゃと指を動かすと、細い糸が伸びて指の間を繋いだ。それを弟に…

　高校卒業後、定職に就かずにおんぼろアパートの経営を任された神崎ツクモは貧乏ながらもなんとか食い扶持をつないでいた。 　ある日家に帰ると三人の謎の美少女がアパートになぜか住んでい…

学校で『変人』として有名な神樂《かぐら》先輩と、不承不承放課後語らう仲になった僕。 彼の見ているモノは僕がフィクションだと思っていたモノだった。 ―――常識は常識にあらず、非常…

　大学四年の野々原三佳は、昔からプチ不幸を招きやすい体質の持ち主。バイト先ではことごとく厄介な客が現れるせいでクビになること二十数回で、卒業を間近に控えた時期でも就職先が決まらな…

彼岸と此岸を繋ぐ役目を持つ《彼岸の使者》と呼ばれる者。 考えの対立から赤い瞳と紫の瞳に分裂してしまった使者。 そんな家系に産まれた一人の少女、詩乃は赤い瞳の使者に恨みを抱いていた…

西の都の治安維持部隊「ヤタガラス」で平和なニート生活を満喫していた烏丸九郎（からすまくろう）。 しかし、ある日東の都で違法ドラッグ「トキソプラズマ」を使って人間を思いのまま操ろう…

　普通の女子高生蓮子はひょんなことから管狐・お紺と魂を分け合うことになる。そして、不思議な妖怪だらけの異境〝あやかしの里〟を見つけたことから、少し不思議な日常が始まる。