「現代短編」を含む小説

20??年。国は上級国民法を制定。 選ばれた者は一生涯の生活が保証されるという。 弾かれた者は下級国民として扱われ、その後の人生は暗闇になる。 選ばれるのは、日本の総人口1億人…

隕石の衝突による星の滅亡を知って三か月、七瀬蛍は不思議な夢を見た。それは、いつか来る星の未来とよく似た、知らない土地に隕石が降る夢。星の終わりまでの七日間、友人のミキと過ごす蛍は…

【へえー、そうなんだあ。本も面白いの？　女が訊ねる。すると男は、「いや、知らない。映画しか観てねえもん。まあ、そこそこ面白いんじゃね？　百円だし買ってみれば？」そうして二人はけら…

世界に弄ばれた魔王と勇者と、彼らの終わりと、その先の話。何があっても、何がなくても、きみがいれば、それだけで楽しい。

初めて会った時から、妙に馬が合ったので家族であり友人であり、いつしか恋をしていたの。 頼れる兄であり、いつしか最も身近で信頼できる異性だった。 ずっと守らなければならないと思…

　月って不思議だよね。どうして形を変えるのだろう？ 　太陽の光のせいだとはいうけど、本当に太陽のせいだけだろうか。 　あかりちゃんとらいと君の不思議で、ちょっと切ないお話。

超短編小説 色々と考えさせられると思います。 この人たちの運命はループしています。 彼女も85でなくなります。死んでから5年後生まれ変わります。死んでから30年後、喫茶店に…

心霊スポット巡りを生業とするぼくの元にどこからともなく現れて絡んでくる女がいる。瑞鳥輪廻という。天門大学オカルト研究会の名物部員にして、現二回生で最もオカルティックな女。どこから…

小説なんてゴミだ

何もない海の見える田舎町に暮らしていた“私”は、ある日堤防の上でリンゴを齧る“蛇のおじさん”と出会った。

500文字程度のショートショートです。

時はBS(Beyond Singularity)520年、科学技術が特異点を超え、あらゆることが可能となった時代。ヒトという括りの種族が増え、混乱もあったがなんやかんや平和にやっ…

この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません

【台風にまつわる三連作】第二作。 ゆるやかにつながる三つの短編です。よろしければ順番にお楽しみくださいませ。 台風が間近に迫る日、少女が部屋を訪ねてくる。少女が突きつける要求と…

狂気のマッドサイエンティスト、鶴見テルの歴史的瞬間の1ページ。 タイムマシーンが出来上がった日。歴史は動き、過去は改変される？ タイムマシーンがある時間軸とは一方的ではなく、…

ある日友人のエミから電話があり、引越し先の隣人との付き合いに悩んでいると聞かされる。 犬が少し吠えただけでチャイムを連打され、昼夜問わずラップを爆音で流され、窓ガラスを割られ――…

　帯谷潤（おびや　じゅん）は生まれて直ぐに父親を亡くし、母親一人の手で育てられた。母は毎日近くのスーパーに仕事に出るため、潤は隣の博多織職人の仕事場に預けられた。潤が地元の高校に…

【最後ぐらいは常に笑顔で、冷たい言葉を慎んでいよう。たとえ、衣吹くんがどれほどの言い訳を重ねたとしても。】 一年と八ヶ月間続けた同棲を解消するカップルの、最後の夜までの短編です。