「短編もの 万人向け」を含む小説

生きた人たちが住む世界からはるか遠く。広大な宇宙で輝く生命が場所――とわの国。 とわの国のセイランは自分を愛してくれたケンイチの次の『人生』を届けに生きた人々の世界へゆく。 しか…

夜の街を二人乗りでスピードを出して走る一台のバイク。そのバイクを追う謎のライダーがいた。

両親からの期待を一身に背負い、勉学に励むだけの少年には、真夜中のみ逢う事が出来る決して許される事のない恋人がいた。 両親が寝静まった夜に逢瀬を重ね、お互いの愛を伝えあう二人の禁じ…

恋愛は、いつも心を曇らせる。 恋愛に関する靄を抱えた主人公たちによる、道端に転がっていそうな切なくて少し胸が苦しくなる物語。

町中の大通りで、自らの主張を訴える男がいた。 その思想に共鳴する人々が多くなっていく様子を見て、満足そうにする男。 演説を聞いていたご近所さんがやってきて、男に一言。 する…

今よりもちょっと不便で、だからこそ、誰かに何かを伝えることに一生懸命だった時代。 誰にも言えない、ただ一人にだけ伝えたい思いは、果たして伝わるのか。

　新時代へ突入した日本。元侍で街の悪人を始末してきた男は、廃刀令によって完全に侍の立場がなくなってしまい、悪人成敗を辞めてしまうのだが、そんなある日1人の農民の爺さんから依頼され…

　──目が覚めた。 　何をするも良し。 　再び、睡眠に着くのも良し。 　いつもとは違う、まるで世界が変わったかのような印象を抱く真夜中に、一体何をしようか？ 　──私？　私は…

今から何十年後かの未来、夜行性の人々が増え、人類は夜にも活動をするようになる。 朝や昼ではなく夜に活動を開始して仕事や遊びに打ち込み、夜に生きる彼らは「真夜中族」と呼ばれ、その人…

目を覚ますとそこは見たことのない世界。 そこには神と名乗る生物が存在し、ここは死後の世界だと言う。 死人なった僕の記憶は消滅し、過去の自分が何者であるかを確認する。 果たしてそ…

自分とどこか似た匂いのする同級生と話したとき、少女はこのセカイから出て行きたいと思った。 当然とも言えるように、その口数の少ない同級生も話に乗る。 そうして迎えた決行の日の、その…

妹を想うことが全て。この生活こそが幸せ。 妹が”いる”という事象に変えられるものは何もない。 日常にはらむ矛盾も、不可解な出来事も全て見る必要性などない。 無秩序に無重力に浮くか…

もう、10年前の出来事です。 少年は大人になり約束のためにコーヒーを淹れます。

青髪女性と白髪女性が歓談していると、いつの間にか時刻は十二時を回っていた。 スマートフォンヌを確認すると、綺麗な月に静かに見守られている事に気づく。 そして、お腹の虫も騒ぎ始める…

どんなに頑張っても君は君でしかないんだ。

君の転生先がポテトでないことを切に願う。

人通りが多い街中で、男がある商品を売っている。 その売り文句につられて、購入を考える者が増えていく。 その状況を見た、会社員が割って入ってきて……。 生き延びる難易度は昔…

短編集です