「道 短編」を含む小説

道に迷ってなんとなく入ってしまった不動産屋。店内にはものすごいコワモテの男がいて、新しい家を探すのを手伝ってくれるという。別に引っ越しの予定はないと言っても、なんだか話がかみ合わ…

大学三年生の間庭知久はひょんなことから御沢夏実という女子に出会う。彼女は筋金入りの車フリークで、愛車はプジョー106 S16。おまけに美人で運転がとびきり上手い。しかし彼女が時々…

修行の旅から戻った新進の料理人ラウル・セリーノは、師匠と共に開業のための店舗を選んでいた。 だが、両者の意見は食い違う。弟子の選択に、師は強い不安を覚える―― KAC2024・…

毎日、同じ夢を見ていた。 顔の表情が見えない人影から話し掛けられて目が覚める。 ある日、何気なくネットサーフィンをしていると偶然気になる記事を発見する。 その記事に掲載されていた…

鹿乃子は芽の出ないアイドル。このままではいけないと、マネージャーの熊井から「ちょっと過激で刺激的」な道を勧められて……。

　物腰が柔らかく、いつも笑顔を浮かべる彼女の瞳――そして誰に対しても優しく、全てを包み込むような彼女の性格に、幼い日の俺――高山 蒼（タカヤマ アオ）は恋をした。 　ただ、この…

カフェ店員の途萌香（ともか）は、自分のスマホのなかに見覚えのないフォルダを発見する。 こりゃなんだと開いてみると、なかにはお母さんのオムライスの写真が入っていた。 「あれ？私こ…

　物語の後半に、“世界の秘密”が潜んでいる。 　その国の民は、五体不満足で生まれてくるのが普通だった。しかし稀に、五体満足で生まれる人間がいた。その者は『奇跡の人間』と呼ばれた…

鶴ヶ城に旅行に来た「私」の目の前を１匹の黒い獣が横切りました。 何だったんだろうと考えている所に、ひとりの青年が声をかけてきて……。 ＊「SARF×カクヨム 短編こわ～い…

SARF×カクヨムのために書いたものです。

『ガレリアかめおか』という、京都府亀岡市のとある道の駅。 　どうもこの施設の敷地内で、『透明人間』とやらが出没するらしい。 　しかし、その透明人間は悪さやイタズラをするわけで…

祖父母を訪ねて長野県の塩尻市にやってきた僕は、駅を出ると潮風を感じた。 ——海から遠い山の中で、どうして潮の香りがしたんだろう。 首を傾げれば、昔祖母が教えてくれた昔話を思い…

【「SARF×カクヨム 短編こわ～い話コンテスト」優秀賞】 　大文字山でひとり登山。「今まで歩いたことのないルートを行く」というのが今日のテーマだったので、あえて獣道っぽい細い山…

あらすじ 　人類は未曽有のパンデミックによって滅亡の危機に瀕していた。 　小鳥遊准教授はロボットの導入で機能しなくなった社会再興のため、研究を続けていた。 　そんななかで、猫が人…

聖麗女学館東京校に通う紘香は、出席日数不足を補うため冬休みに長野本校の研修会に参加した。寮の同室者は青い目、明るい茶髪の長身の麗人ステイシー。ふたりは何かと目立つ寮生活を送ること…

底の見えない大穴がある街。平和な街に突如として穴が開き、建物や人が呑み込まれてはや十年。 立ち入り禁止区域となった穴の回りに忍び込み、静かな時間を過ごすことを趣味とする少年・道実…

人が進む後ろには黒い道（れきし）が生まれる お前たちは新年だからと言って何かを始めなければならないと思い込んでいる。 なんのために新年が始まると思っているのか？ 新しい始ま…

■あらすじ 　売れないミステリー作家で鬼龍院剛毅のペンネームを持つ平等汎人（たいらひろと）は、出版社の担当編集である大路秀美とともに、時刻表を使ったミステリー小説向けの取材のため…

一人一話。 三話で一話のショートストーリー。 高校最後の三月。 三人はお互い別々の道を進んでいく。 いつでも会えるけど、この気持ちではもう逢えない。 そんな話。