「純文学 月」を含む小説

3000文字ちょっとの短編小説です。お暇な際にお気軽にどうぞ。

サークルの昨年度春部誌の一部を、この度期間限定公開させていただくことになりました。 4月28日より順次公開していきます。 どれから読んでいただいても構いません。 たくさんの方に…

「落し物を届けに来たの」 その言葉から始まった奇妙な同居生活

大きくまんまるの月が空に浮かぶ夜。少女は大切な祖母が入院している病室で、不思議な少年と出会う。

――　君の仕事は宇宙人の目的聞きだすことだ！　―― アメリカの宇宙通信情報局《ＮＳＩＡ》と名乗る不気味で胡散臭い組織に、宇宙人とのネゴシエーターとして抜擢された普通の高校生《松…

同題異話SR－Oct.－『愁いを知らぬ鳥のうた』参加作に、続きを書きました。 2019年10月11日に完結済みの『白百合の病』 その間奏曲と前奏曲と譚詩曲。

　夜だけが、その少女の世界の全てだった。 　その少女は、日が沈み空が紺碧に染まっていく頃に目を覚ます。孤独な少女はその箱庭で、草花や星月を愛で暮らしていた。歌い、祈りを捧げながら…

月を売ってくださいと頼まれた少女のお話。 「小説家になろう」にも投稿しています。

久遠は同性の恋人のささめに同性婚できるようになったら結婚しようと提案をする。 しかし、ささめには無理だと一蹴されてしまい、思い悩む。 久遠はふたたび、ささめに想いを伝えるが――。…

八月と言われて今、一番想像しやすいものを書きました。

隠岐虎之助……前びわの市長。2031年6月14日のお悔やみに掲載されていた。76歳。 副島華音……びわの市観光大使を務めるなどしていた芸能人。24歳。

初投稿です。 2月に書いたものを今更ですが、投稿してみます。 若い旅人がバーで或る男に出会い彼から話を聞くという、のんびりとした話です。男の正体を考察しながら読んでみてください…

届かせたい想いや届かなかった想い。色々人は抱えていますよね。

主人公・セリカには、小学生時代の経験がもとで『異性の嘔吐シーンが好き』という、誰にも言えない嗜好があった。 時が流れ、大学生になったセリカが出会ったのは、一目見ただけで『今季一番…

希和と旋は付き合って13年のやたら気の合うカップル。 「結婚」という形に拘りがなく、その理由もお互いわからないままだった。 同棲ではなく、同じマンションの別々の部屋に住んでいる。…

会社の上司の岸田と不倫関係にある珠寿は、幼馴染の那月へのこじれた思慕を引きずったままだった。 久々の那月との再会。 珠寿は那月への恋心に初めてきちんと向き合うことになる。 (2…

月に行き、ここからいなくなってしまったあなたを巡る想い。 「月に行くあの人に渡したい純文学一遍」参加作品です。

未だ浅い夜の虚空に一点の月が輝いている。男はそれを喪失した！

階段の踊り場で、母が規則正しいリズムで踊っている。 トントンタッ　トントンタッ 口元には絶えず笑みを浮かべ、目をうっとりと閉じている。 身に纏った衣装はショーウィンドの中の、…

しがない大学生たる「私」は、とある12月25日、同じ大学生の先輩および友人と、ささやかなクリスマスパーティー……もとい、飲み会をする予定であった。 　ーーが、飲み会予定地である…