「一角」を含む小説

谷間の街の一角に、一つ目不死鳥の紋章を掲げた小さな錬金素材店がある。店主は優秀だが、下級術師の免許しか持たぬ男。弟子に、翼に奇形を持つ有翼人種の少年が一人。店主の創りだす不思議な…

　「推し活」には、色々なスタイルがあってもいい。 　今日も一人のオヤジが、ボートレース場の一角で罵声を上げる。 　KAC2022の2回目のテーマ「推し活」にまつわるお話を書いて…

ひょんなことから魔界に転送された女の子、奈美と路地裏のある一角に構えている便利屋フレインの物語。 奈美　19歳 学力、体力すべてが平均的な女の子。大学入学式前日、ウキウキし…

その世界では人種、血統、国家、思想、信仰、社会の在り方を異にする数多の民族が、時には手を取り合い、時には対立し合い、為政者の譲れぬ正義と野心のもと、戦争と平和の歴史を繰り返しなが…

新宿歌舞伎町の一角にある居酒屋「陽羽南 歌舞伎町店」。 「異世界居酒屋」との触れ込みで連日連夜大賑わいのその店は、店内のスタッフ全員が異世界から転移してきた亜人種で構成されている…

主人公レイは王都の一角のギルドマスターをしている。そんなレイのもとに月に何度か一人のメンバーがやってくる。　　　「お前にこのギルドはふさわしくない追放だ、でていけ。」　　　　　　…

三丸町、のどかでなんの変哲もない少し寂れた街。 それ以外の特徴なんてこれといってないはずだった。 街の一角にある時実養護施設、身寄りのない子供たちを預かるその施設の院長が死んだ…

世界最大の空港、エア・グランドゥール。エルフやドワーフ、獣人などが日夜飛行船に乗ってやって来るこの空港のターミナルの一角には、一軒のビストロ店が存在していた。 ビストロ・ヴェス…

三十年前、流血革命で民主国家となったルブランス共和国は、今では軍事国家。周辺の王国を「民主化する」との口実で、戦争を続けている。 生まれながらの弱視とひ弱な体格のため、進学できな…

勇者カミヤ。魔王倒した伝説の勇者。 ここザーマ神殿を中心に栄える冒険者の街ザーマシティ。その一角に、美味しい料理と、酒の店、キャットハウスはあった。 集まってくる、常連客の中…

自分のイメージを形にするのが好きで、VRゲームや3Dモデリングを趣味として嗜んでいる高校生、笹倉コウ。いずれ一角のクリエイターとして認められたいという夢を抱くも、己にその才能はな…

　生きている意味を感じない。でも死ぬ勇気はない。 　惰性的な人生を過ごすフリーター、八原理人(よはら まさと)は、駅前で「死想教室」のチラシを受け取り、無料体験講習を受けることに…

世界には赤、青、橙、緑、黄、紫、藍の七つの国があった。 それぞれに唯一無二の特色を持ち、決して交わることも変色することもなく広がる人々。やがて一つの伝承をきっかけに争いが始まる。…

　人間と吸血鬼が戦争を繰り広げる世界。戦地から遠く離れた田舎、クローゼ村で生まれ育った青年レクスは、首都の大学へ進学する為に毎日教会に通って勉強に励んでいた。 　全ては戦地に向…

　この町には不思議な噂がある。 　商店街の一角に立っている古びた雑居ビルの二階に、他人の記憶を売り買いしている店があるという噂だ。売り買い、の言葉通り、売れるかどうかはその記憶の…

　俺の名前は阿久津葦雀（あくつ　よしきり）。来月四十歳になろうとしている平凡な日本人だ。都会の一角に拠点を構える大企業と契約している、数いる清掃業者の一人である。 　その日も俺は…

東京の音楽大学ピアノ科に入学した道産子おのぼり娘、岡部千代。運命の神様が引き合わせてくれた若きピアノ教師、広川孝への恋心によって厭世観とはおさらばし、花の東京の一角で、思いも寄ら…

寂れた商店街の一角に店を構えるホルモン焼屋「ホルモン　みち」。燻煙漂うカウンターでは、今日も客と店長の密かな攻防が繰り広げられていた。 殆ど飲んで食べてばかりいるだけの小説です。…

街の一角に建つ、小さなパン屋さんの一人娘・朝野こむぎ。不思議な力もなにも持たない、ごく普通の中学生である彼女が焼いたパンに突然、命が宿る。 『サポポン』と名乗ったそのパンに――…

メキシコの一角を支配するマフィア、カルロ・グロッゾは自分の縄張りで邪魔をする連中を処刑していた。 そんな夜の帰り道、彼は異様な出で立ちのメイドを見つける。ふらふらと覚束ない足取り…