「幸福とは 短編」を含む小説

ロシアのウクライナ侵攻を見て書きました。当たり前とされている、私たちの生きる権利と幸福の追求の権利は、誰によって守られているのでしょうか？※著者の思想ダダ漏れ作品です。

　住所不定無職のミトカワ氏と、彼に取り憑く悪霊のササさんが閂(かんぬき)という人でないものがはびこる町をあてもなくふらつく話。 　各話500~2000文字程です。それぞれの話に繋…

ブルームーンのカクテル言葉 ①完璧な愛、幸福な瞬間 ②叶わない恋

　自主企画『タイトルが２文字以下の作品』に参加してみました。 　「僕」視点と「わたし」視点、どちらから読んでも大丈夫だと思います。 　性別も決めていませんので、お好きなように楽し…

　嫌なことばかりの一日だった「アタシ」は、世の中全ての不幸が自分に降りかかってきているように感じてしまう。 　そんな中、ある廃校舎が目に入ったことにより、衝動的にそこへ向かうこと…

強大な力を持つ「冬の王」と盲目の「銀の姫」の異類婚姻譚。 とある世界に伝わるおとぎ話。 連載している異世界ファンタジー、『竜と硝子窓 ─異界交錯─』の作中作です。 1話完結。

　魔術師によって閉ざされた森。暮らすのは当の魔術師とその恋人。それに黒い犬。 　彼が留守にした間に結界の綻びから森に入り込んだ男たちによって起こされた惨劇。帰宅した彼がとった行動…

「世界電球」という全人類を幸福に導く装置のある世界。 そんな世界でなぜか「しあわせ」になれない二人は、世界電球を壊しに行くことを決意する。

本文1000字程度の短いお話です。もし『無条件で褒めてくれるロボット』なんて素晴らしい物が発売されたら幸福で溢れる世界になるに違いありません。

それが一般的に幸せと呼ばれるのかは別として。

ルぺ・フラスコはフェアリービーンズ幸福通り７番地の果物屋の息子で、 友達のイズと動物とお菓子が大好きな２メートルのメタボな男の子。 猟師になりたいイズといつものように約束の森で練…

数百年後の未来、「私」の住む日本は、前代未聞の超暗黒期に陥っていた。政府は増え続ける自殺率を食い止めるべく、ビタミン剤"ブルーバード"の活用を推進。サブスクの如く広がる「幸せ」は…

　『僕』は昔から最底辺を歩いていた。政府の高官だった父親が妹に暴行しようとし、見かねた母が父を包丁で刺して、家に火を放った。『僕』は妹を連れて逃げ、身分を隠して二人だけで暮らし始…

どうしても会いたい人はいませんか？ もしその人がどこかで生きていても、たとえもうこの世にはいないとしても、会いに行きたくはないですか？ なんと、今回は孤児だった女子大生の天音…

その園がある。そして果樹園がある。ありとあらゆる果実がいつでもたわわになっている。またそこには男と女がいる。もちろん全裸だ。彼らはあはあはうふふと乳繰り合い腹が減ればそのへんの果…

二十八歳の美奈子は、福引で当てたタイムマシン利用券を使って、六年前にオーバーワークで疲弊していた二十二歳の美奈子を救いにいく。二人で焼肉を食べるという、六年前の約束を果たすために…

僕が唯一、幸福だったと感じているのは、幼い頃過ごした埼玉県所沢市の狭山ヶ丘の時代だ。そして僕の人生の記憶はそこを離れる時に始まった。大人になって、当時の姉の幼馴染で客室乗務員の香…

幸福ノ神のお仕事は、恵まれない人間を選考し、幸運を届けること。人間からすればステキな仕事に聞こえるかもしれないが、これがもう激務も激務！　不平不満全開で職務にあたる幸福ノ神の仕事…

ホラーゲーム風短編小説。「還願-DEVOTION-」から着想を得てます。 これは夢。記憶が見せる幻。 全ては幻覚にすぎず、現実ではない。だと言うのに何故、こんなに苦しいのだろう…

ボブは頼もしくて強かった。 僕はだらしなくて弱かった。 「ごめんよ…ボブ…」 「ノープロブレムだヨ！ユウっ！一緒に故郷に帰ろウっ！」 　嵐に見舞われた密漁船。 …