「あやかし」を含む小説

自殺癖のある高校生、逆立　良太。 良太に思いを寄せる少女により彼の死を止めていくという物語。

霊感が強い少年、『未那』は様々な妖怪を見てきた。しかしいつからだろうか、彼の隣にはメリーさんと言う妖怪少女が付きまとってくる。これその一幕の物語。

「それでは謹んで、お預かりいたします」 　さつきの幼馴染・航夜（こうや）の家は代々、所有者や周囲の人間に怪異や災いをもたらす「忌み物」をあずかって供養する「あずかり処（どころ）…

　おれは、櫻谷龍平。小さな頃から、特段の取り柄はないつもりだったけれど、たった一つ、人にはできないことができた。それは、手の少し先にあるものを感じ取り、引き寄せることができること…

鬼の呪いを受けた青年は、運命の少女と出会う。愛し合う二人だったが、体が繋がることができない理由があった。見た目は２２歳、実年齢136歳の青年には、少女には決して知られたくない秘密…

十歳の妹が、膨らんだ腹を撫ぜている。 食べ過ぎたわけではない、お腹に赤ちゃんがいるのだという。 妊娠するはずのない者が、妊娠するはずのないものを孕んでいる。 ぎ‐たい【擬態】 …

生活サイクルが夜型の大学院生、塔山うららは、ある真夜中の研究棟、刃物を持った女性と出くわします。 不審者と思われたその女性は、うららと同じく夜型生活の大学院生、鳥見川 氷彗でした…

唐棣（はねず）家の庭に植えられた一本の藤が「鬼憑き」と呼ばれているわけは、枯れることなく年中花を咲かせることと、藤の下に緋色の目をした鬼がいると噂されているからだ。 けれども一人…

主人公である小野寺高校２年生の写真部に所属する池ノ上空也は、何一つ自身が勝るものが無い優秀な弟に尊敬と劣等感を持ちながら日々を平穏に過ごしていた。 ある日、少女に「わたしの眼にな…

あ

あ

猫が一点を見つめるとき、誰かが死ぬ

　時は2020年。東北の田舎に住むとある男子学生が居た。名前は鶴川裕二。そんな彼は、ある日、自宅の外で 　苦しんでいる鶴を発見。哀れに思って、一晩世話をしてやることにした裕二だが…

　悪霊討伐の陰陽家、その分家の当主鴉宮乙葉と本家の跡継ぎ篠宮美咲の物語です。全国の陰陽師が集まる神楽祭に2人で協力して出場することになります。神楽祭をきっかけに、中を深めていく2…

　この街には、よく不思議なことが起こる。 　幽霊が出るなんて噂から、座敷童に猫又、はたまた狼男から吸血鬼まで。この街には七不思議や怪談なんてものが、本当に実在する。 　そんな町に…

ある日、とある小説投稿サイトで始まったユーザの自主企画。 「本気で作家を目指す中高生の集い（女子部）」 そこに参加した女子中学生、女子高校生――そして女子小学生、男子中学生、…

目立たぬような佇まい　土地神の目から逃れるために 名前を持たない沼に棲み　時おり人を引きずりこむ

この部屋には「化物」がいる。 いつから「いる」かというと、この部屋に入居したときからもう既に「いた」。部屋に入ると隅の方で膝を抱え佇んでいたのだ。 だが「やつ」は何もせず、ただ座…

【つれづれなる日々のおわり】編 私、座敷童と申します。大変です。一夜にして家が失くなってました。たかが通信規格のくせして時空を超越する10G回線を保有する友人のA氏は妖しく笑いま…