「短編」を含む小説

「街を歩いていると、ふと幼い頃の懐かしい感覚が呼び起こされた。 　――金木犀の匂いだ。」 匂いは多くの記憶を内包している。そしてそれは、蓋をしていたものを外に出してしまう。

頭に浮かんできたその言葉 心にふと生まれたその想い 忘れぬよう失くさぬように 言葉を連ねて手繰り寄せる 微かに見えるいつかの未来 僕らの時間と言葉に祝福を、 140字以内で語れ…

突然施行が始まった。 消費税TS％。 それは消費税を支払うか、TSするか選ぶというものだった。 ニュースを一緒に見ていた腐れ縁の幼馴染。 彼に、税抜きのコンドーム代を渡されて…

☆☆☆ カクヨムWeb小説短編賞 2023　中間選考通過作品 ☆☆☆ 私の唯一の持ち物は、たった一枚のキャンバス。 私はそのキャンバスに線を描く。 自分が生きていることを確認す…

学生恋愛を描いた短編集です。 純愛、ラブコメ、エロコメ、コメディ。 多種多様な様々な恋愛模様を描いてます。 (コメディ多めとか言わないで) それぞれの作品で雰囲気が全然違い…

怖いの

毎月15日に木田の部屋をヤクザの森谷は訪ねる。三度の飯より地雷グリコが大好きな森谷は、自身が考案したギャンブルで木田と対決する決まりなのだ。負ければ魚の餌、勝てば取り立て延期の《…

ある日クラスメイトの茅野咲月（かやの さつき）にキスされた葉月。 それをきっかけに、二人のいびつな関係が始まるのだった。

カオリは煙を吐き出す。僕はタバコに火をつける。

死んだ父は、こう言っていた

彼女と再び会った際　 「私の結婚相手ですよね？」と問われる。 その選択が、今日になる。

──拝啓、原一海さま。八月に入り厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。私は死にました。 佐野深冬から届いたのは遺書だった。彼女は高校のクラスメイトであり元親友。…

紗奈はある日、高校からの親友、笹村のことが「好き」なのだと気が付いた――その目を見て。 隣にいるだけでどきどきが止まらなくなってしまうから、紗奈は笹村と距離を置くことにした。 …

帰り道、お寺の中を通り抜ければ近道だった。門は閉まっているけれど、通り抜けなくてはならない理由があった。罪悪感を感じつつ忍び込むと、木の葉の間に何か浮かんでいるのが見えて…

学校でも絶大な人気を誇るアイドル的存在、ギャル女子高生の加奈さんを好きになってしまった俺は、日々彼女をストーキングしていた。そんな中、彼女が謎の行動を繰り返していることを知る。そ…

X(旧Twitter)にて、「スナック小説」と称して、さまざまなジャンルの超超短編を投稿しております。 それをカクヨムにてスナック小説集として掲載しておりますので、気になる作品ご…

短編です。 有吉早苗は大学の生協で友人からとある嘘話を聞いた。所属ゼミの教授にその話すると……。

公爵令嬢エレオノーラは、容姿端麗ながら引っ込み思案な臆病者。しかし16歳となり、王立学校で人気者の王子様に淡い恋心を抱く。そんな彼女の耳に、王子様も自分を好きだという噂が届く。喜…

不治の病が、確実に私の命を蝕んでいる。けれども、物語を書くことを辞めるなど、到底できる訳がない。何故なら私は、書かなければならないから……。 過去と、今と、未来とを、言葉と物語で…