「紫陽花」を含む小説

雨音と陽介のお話。梅雨の時期に考えました。

六月の雨上がり、早朝に目覚めた僕は近場の紫陽花園を見に行こうと家を抜け出した。 そこで僕はある老婆と出会う… ほとんど詩の様な感じです

金井花梨は十年以上前に、夫がスナックのママにお金を貢いで、浮気をしたので離婚していた。 その為、スナックで飲む人間を軽蔑の眼差しで見ているが、生活の為そのスナックで働く事に成って…

高校生の千夏は、祖父の葬式で、隣家の幼なじみでほのかな恋心をいだく功から、祖父がかつて中国で結婚前に異国の人に恋をしたことを聞かされる。祖父の意外な秘密を知ったその夜、葬式に来て…

梅雨のある日の一コマ。

ＪＲ宇治駅で待ち合わせのはずが、誰も来ない。 最悪だと思っていた宇治が、最高になる若い男女の物語です。 三室戸寺は、西国観音霊場十番の札所で、宝亀元年（約一二〇〇年前）光仁天…

気軽に読めるミステリを目指して10年前に書いたものです。

紫陽花は惨めな花だ。あの花は枯れた姿がいけない。 花を憎む、死にぞこないの小説家。彼が見たものは―― 連作短編の一作目です。 全三作で完結です。『雨』、『落ちて朽ちる、花』も読…

小説家の夫に先立たれた「私」 母もいない。夫もいない。自由になった彼女だが―― 連作短編の三作目。 『紫陽花』『雨』の続きです。

とある青年が雨宿りで入った喫茶店。 そこで相席になったのは、小説家の妻だった。 連作短編の二作目。 話は独立していますが、一作目の『紫陽花』から読んでいただくと分りやすいと思い…

彼女はどうしていつもこの季節にやってくるのだろう 気になる僕は彼女を追うのだけれど その先には――――

高校二年生で美術部の僕はいつも同じ部の双子の姉妹に声を掛けていたが……。 ＊他サイトとの重複投稿です。

バス停の先に見える紫陽花の木から始まる男子高校生の瑞々しい青春の物語。

今年も梅雨がやってきた。 紫陽花が色とりどりに咲き、蝸牛が僕の鼻の先をのそりのそりと這っている。 人々は傘を差し、子供は雨合羽に小さな長靴履いて、歩いている。 僕は黒猫だ。 誰…