「正月」を含む小説

秋田県横手市に古くから伝わる小正月行事。「横手のかまくら」 2月の一番寒さが厳しい夜にほのかに灯されるかまくらからの暖かい灯。 二人の恋はこのかまくらから始まったんだ…… 　例え…

僕は正月に一人、ライトバンを走らせて川原に向かった。堤防に座ってサンドイッチを食べながら、ただ静かな川の流れを見つめていた。するとそこで、背後から「ワン」と犬の大きな鳴き声が聞こ…

友人たちと再会した正月のころ、誰もいない駐車場で遭遇した不気味なもの。 ただそこにあるだけの恐怖。 数年前にあった私の体験談です。

盆と正月……もとい 神と悪魔がいっぺんに来た トラックにはねられ死にかけの主人公、山田半平 その彼を救うべくその身に降臨した神『天願太鶯命』 そして人間界での仮の肉体を探してい…

　何々？　魔王が風邪を引いているから攻めるなら今が良い？　おいおいあんた何を言って――って魔王の部屋に転移されたぁぁぁぁぁっ！？　 　高校一年生だった俺は正月に餅を詰まらせて―…

年明け早々風邪を引き、下宿先のアパートで寝込んでしまった竹内青年。 目覚めると、大家の孫娘、愛莉が台所に立っていた。 愛莉は体調を崩した竹内のために七草粥を作ってくれたのだが――。

それは親子の象だった。こんな戦場で、悠々と二頭のゾウが佇んでいた。あの日窓辺の雪とともに姿を消した彼女の残影を求め、僕はサンフランシスコへと飛んだ。

「誰かいますか？」 『いますよ』 「えっ？　……お名前は？」 『めいかと申します』 久々に帰ってきた実家で、俺は、数年ぶりに再会する女の子。 一体、その子の正体とは？

架空都市『見鯨市』 市民は誰もが日々幸福を求めて活動している。 そんな市の幸福指標として『パラダイスポイント』なるものが市の機関から割り振られている。 主人公が通う高校でもまた、…

　小説の執筆を趣味とする青年“有葉緑郎”は正月休みを使って一本の短編小説を書くことを考える。 　どうせ書くならば面白い方が良い。 　そして面白い小説を書くならば考えるべきは独創性…

このエッセイは短編小説「粉雪舞う季節に宿る初恋の想い」をベースにした物語です。 秋田県横手市で毎年行われる小正月行事「横手のかまくら」を思う二人の絆の様な関係。それは何時しか「恋…

櫛稲田姫の霊力が籠った相模國総社六所神社のお守りと、 陸上少年に恋する女子高生の話。

「熱海の桜は馬鹿桜。季節違えて咲いている」 静岡県熱海市。言わずと知れた観光地。 正月元旦より花をつけている桜。今年もまた、そこに一輪。 街コンテスト応募作品です。

幽霊は本当にいるのか。 そう思っていた時期が僕にもありました。 落とし物を拾ったばかりにひどい目に遭った僕の体験談。

　ズバリ言ってやる。俺は就活に失敗したんだ。だからもういい何でもやると願ってしまった。あの楽しかったキャンパスライフは何処へ行くんだろうか？　家族・友人に盆・正月以外に会えない俺…

　高１の春、桜が咲いていた入学式の１週間後に部活の紹介があった。体育館でいろいろな部活が、その部活内容などをアピールして新入部員を呼び込むっていうやつだ。全校生徒が集まって高２以…

昔はよく耳にした、 「俺年越しは地球に居なかったから！」 　と言うジョークから着想を得た短編です。 　随分古いものなので、文章に齟齬があるかもしれません。 　 　お読みになる方は…

昨年の正月に執筆した短編。ゆるい新婚夫婦の一幕。

「聖なる夜へ駆け抜けて」の続きです。 ＊「小説家になろう」でも掲載しています。