「アルバム」を含む小説

高校の冬服を最後に着るのは卒業式の日。では夏服を最後に着た日のことは覚えていますか？ 自分はハッキリと覚えています。 卒業まで半年をきった秋の日、寒い中袖を通した夏服。 高校時…

自身のアイデンティティに疑問を持ち――そうでなくても両親のアルバムを見るように、――自分の母親が記録されている映像に触れる安東イオリ。なぜか国立図書館に保管されている鍵付きの、ど…

僕が初めてCDを買ったのは高校二年の冬だった。それはデビューしたばかりの『浜田　真由』というシンガーソングライターの１ｓｔアルバムで、僕はそれを聴いて飛び跳ねるようにして喜んだの…

　美弥たちが通う小学校の図書室には、代々受け継がれている怖い話の本があった。 　それは生徒たちが書き込むもの。 　誰にも見られないように書いてもいいし、みんなで怪談を作りながら…

薄暗いライブハウスの片隅で、近藤セイジとThe Flickersは出会った。 若さと情熱を元手に、『あの頃』のライブハウスを疾走していく実録ドキュメンタリー。 The Flic…

ネットに今まで撮った画像を全てアップロードして、アルバムを作った私。 その中に、写真のどこかにいつも写っている男がいて……

掌編小説（ショートショート）集です。 一話完結作品となっておりますので、ひとつでも、ふたつでも、どれからでも気軽にお読み下さい。 《お品書き》 File.1　【青春小説】青い…

いさなくんはへんなひと。 あたしが知ってる人の中できっと一番へんなひと。 いさなくんは、あたしのことを主って呼ぶ。 毎日毎日飽きもせずあたしの写真を撮る。 それを並べたアルバム…

2028年、人類は現実世界とは別に"四季"というヴァーチャルリアリティ世界で人生の半分を過ごすようになり、その世界の中で人工知能は"擬体"を得てより人間的なモノとして成立していた…

古いアルバムと思い出話について 某掲示板に投稿したものです。

昔公開していたものの再掲です。 CDアルバムを聞くように上から下までまとめて読むのも、気になった作品を繰り返し読むのも、お好きなようにどうぞ。

両親がピアニストである宮下和音。彼もまたピアノを奏でる者の1人だった。しかし、両親との力量の差やコンクールで入賞できないというコンプレックスからピアノを弾くことが嫌いになっていた…

　なんとなく思いついた企画2弾です。そんなに長く続く予定はありませんが、ぼーんやりと浮かんだら書くぜ!くらいですね。 　高校時代に幼馴染を失い、数年後卒業アルバムをみて回想して…

あじさいの雨が降る季節に君と出会った。 あじさいの花のように、様々に変わる彼女の人格。 美しい人妻・真亜子、彼女は多重人格なのか？　 サイコホラーサスペンス。 『あじさい通り』…

最初は数行の、ほんの数行の言葉だった。 小説を書くことが趣味の高校一年生、大村歌音。 文芸部のない高校で一人密かに創作に明け暮れていた彼女は、 同じように一人「曲作り」を趣味とす…

男に振られた傷心のあまり、泣きながら芝生に突っ込む葵。 機関車のように向かってきたその葵に、横っ腹を蹴っ飛ばされた男、廉。 蹴られた廉はパリやミラノで活躍するモデルで、蹴った葵は…

　これは妻であり母である女性を亡くした父と娘、そして新たに家族として加わる女性との、音楽による家族再生の物語である。 　荻窪の地で祖父の代から細々と喫茶店を営んでいる近衛新(あら…

　高校３年生になる朝比奈 翔は、母親の小春と、２人で暮らしている。約９年前に、父親の孝之が病気で、妹の舞が事故で亡くなった。この頃から、朝比奈家の時計は止まり、深い悲しみだけが刻…

あらすじ 団塊世代の、そして残された人生に漠然とした不安と夢を持つジャズミュージシャンの田尾は、久々のリフレッシュを満喫しようとニューヨークに降り立った。 マンハッタンの楽器店を…