「自分は ではない」を含む小説

　遷延性意識障害の特殊治療法の実験体として、ニューロチップを介して多くの植物状態患者の体を乗り移っているボクに、引退したバーチャルシンガー・アマタから記憶の引継ぎに使うM/M変換…

　フリードリヒ・フォン・アスモダイはRPG『アリナシアの使徒』に登場する悪役貴族だ。 　それに加え彼の父親はゲームのラスボスであり、卒業試験で主人公に負けてしまうフリードリヒは父…

【書籍版第１巻】がBKブックス様より、発売中となります。 大幅加筆による新しいエピソード盛りだくさんなので、ぜひ買っていただけると嬉しいです！ ★ 　ある日荷物持ちのロイン…

霊感ゼロ、怖いこと大嫌いな僕が、たった２回だけ遭遇した、不思議な現象。 実話なので、手に汗握るクライマックスとか、あっと驚くオチとかないけど、本当に起こったことなのです。

　タイムカプセルが開けられることはない、それが俺、秋月修平の持論だった。 　だから、中学一年生の頃に約束したタイムカプセルを開けに来る人は自分以外に誰もいないと半ば確信していた。…

草薙　莉緒は17歳。7歳のころから思い続ける彼のために活きてきた。いわゆる人生＝推し活ってやつ。 相手はお向かいに引っ越してきたハーフの三姉弟の末の弟。コンセンス　 アスラ　惺流…

夕日に染まる病室の中、無数の魚を目にする。 横たわる人を取り囲むような光景は子供ながらにも異様だと分かった。 立ちすくむ自分に触れてはいけないよと祖母は言った。 そ…

　少女は恋をしていた。 　その人はとても遠くにいて、自分じゃ届くわけもない様な高嶺の存在。 　自分が手を出すのがおこがましいくらいの相手に恋をする。 　常に、外見だけを見…

　ある日の朝、曲辰呉楽(くせたつおおらく)が教室に入ると、「曲辰呉楽に恋人がいる」という噂が広まっていた。友人から追及を受けるも身に覚えのない呉楽は、どうにか誤魔化し一日を終える…

　異世界転生した俺は、幼頭に理解した。自分が勝ち組であると。新しい身体は超絶イケメン。騎士の息子という血筋。そして何より、そこは魔物が存在する世界だった。 　それから十二年…

幼ない頃から、酷い「吃音」持ちだった。何を喋るも、「詰まる」を繰り返し、周囲の人間に馬鹿にされ、いつも笑われた。それはとても惨めなことだった。「詰まる」はやがて、自分の中に種を作…

これを見て何かあるわけでもないと思う。しらんけど 執筆で考えてることとかを書いただけですぅ。

　江戸は神田本石町生まれの銃使い――炮術師（ほうじゅつし）であった鮎原宗鉄は、持筒の火縄鉄砲を所持しながら二度目の長崎遊学の準備を整えていた平賀源内に自分も長崎に同行させてほしい…

「いい娘だろう。俺が未婚で若けりゃあ、これを独りにしておかねえぞ。兄貴が死んで、十四年だ。早く嫁さんもらって、親を安心させろ」 「俺はまだそんな気はないよ」 　俺は、見せられた見…

よくあるRPGゲームの悪役として転生した俺。 どのルートを選んでも破滅しかない俺の運命を改変するため、まずは自分の能力を把握しておこうと思ったのだが………… 「スキルレベル2…

【悪女】に仕立てあげられ、王子に婚約破棄され追放された聖女ベアトリス。 地位も名誉も失い絶望的な状態だが、前向きな彼女は諦めない。 「私を陥れた奴ら全員まとめて復讐してやるん…

「だから、勝負をしようよ、ソウタ。ボクと、自分自身を賭けて――存在証明をしよう」 　 　夏休みが終わった二学期、俺こと藍田蒼汰はひとりの少女と出会った。名前は碧。姉でもなければ妹…

異世界転生したみたいだけど普通に考えたら生き延びれるわけないよね。自分で神様とか言っちゃう人に会ったら怪しすぎてまずは疑うわな。初対面の人には必ず敬語を使いましょう。社会人として…

天童司（てんどうつかさ）は県内有数の進学高校に通う高校一年生。 同じクラスに大和撫子と言っても過言ではない美少女、姫川杏里（ひめかわあんり）がいる。司と同じクラスだが、接点はほぼ…

ただなんとなく今がそれなりに楽しければいい。将来の事なんてわからない。 本音を言った事もない。でもそれはどこにでもある『普通』に違いない。 井坂カエデはそう自分に言い聞かせていた…