「気にしない」を含む小説

人魚族の末姫ミリルートは海から顔を出す岩の上に座るのが日課だった。そこにいれば見えるような気がしたから。 届きそうで届かないもどかしさから伸ばした手を、その日掴む者がいた。 人…

『悪者。―――「孤独なものだけが悪い！」とディドロが叫んだ。そこで直ちにルソーは致命傷を受けた気がした。それ故に彼はディドロが正しいことを承知した。実際全ての悪い傾向は、社会の交…

お父さん、お母さん。先立つ不孝をお許しください。もう、生きていく気がしないのです。 一通の遺書が見つかった。その遺書には自殺に至る経緯とその理由となった事件の詳細が書かれていた。…

「軌道日記」とは... ネットの海を漂流する独立傭兵部隊「オービット」のてきとーな日常を淡々と記録したものです。過度な期待はしないで下さい。 会話のキャッチボールがうまくいっ…

銀の髪を持つ旅人の少年は、誰かに呼ばれた気がしたーー 誘われるように辿り着いたのは森の中にある一つの泉。 そこで少年は、美しい人形のような少女と出会う。 ※「小説家にな…

徳永 壮治郎は高校三年生。仲間より一足先に推薦で大学受験を乗り切り、悠々自適に最後の高校生活を満喫していた。学校に、アルバイトにと日々を過ごしながら、来年からの新生活への期待に胸…

アカデミーで錬金術師を目指す少女ミラは、美男子だけどKYでうっとおしい若者、実験助手のシンクレアに一目惚れされ、半ば強引に付き合わされるハメに。 その頃街では、連続婦女誘拐事件が…

「わたしは青春をとりもどす！」 〈ふつう〉を目指す吸血鬼と、 「意味なんてない」 〈素通りする人〉を目指す文芸少女、 「僕、がんばるよ」 〈ネットに地図が無い田舎〉からやって来た…

きたないお話です。 汚いんですが、割と正直に色々書いています。 罵倒口調で色々こじらせながら書いています。 それでも人間は美しいと思うのです。 生きる自然を目指してコツコツ書…

十年ぶりで、親友が訪ねてきた。 月の明るい晩だった。 お互いに十年分の年をとっているはずだが、向きあってみると、昨日別れたばかりのような気がした。 自分の狂気を閉じ込めた缶詰を、…

主人公の男子はパンツ一枚で学校の屋上からビル群に沈む夕日を眺めていた。 野田が持っているのはバーコードバトラー。 そしてそこへ一人のはかなげな少女が現れる。 少女は野田をぶっ飛ば…

サトルという青年とアイカという女性の終わってしまった恋の物語です。 高校一年生の頃に書いた作品なので、文章が……まぁ、気にしないでください。 pixivにも掲載しています

２０１６年３月２１日現在。 １０万文字を超えたため、一旦は終わりとします。 今までお付き合いくださった方々には本当に感謝致します。 しかぁーし、完結とは致しません。 自分でもこの…

近況ノートにお礼かたがた書こうとしたら、うっかり手の内を何もかも暴露しすぎたせいで、文章量が増えすぎてしまいました。 せっかくなので、もうエッセイとして作品投稿したいと思います。…

　レピシス――うまれつき手足や背中に半透明の鱗をもつ人々。突然変異の一種といわれているが、原因は不明。ある年を境に世界各国で生まれるようになった彼らは、急激に数を増やしつつある。…

部活（文芸部）中に書いた三題噺（三つの題材で短編を書く）の一つ。お題は「砂時計、日傘、ココア」（ｂｙ部活の友人）。喫茶店でわざわざ電話を使って会話する二人の男女のお話です。いやそ…

　この物語は社会人五人が、なんやかんやでダブルクロスをやる感じのあれです。リプレイ形式と小説形式が混ざったり、メタな発言をします。そういう細かい事を気にしない人向けの冒涜的な何か…

技巧派バンドとしてメジャーデビューするも、売上不振で無職になった四人組バンドたが、メキシコでの出会いをきっかけにメンバー増員して五人組覆面バンドとして再デビュー。筋トレ、馬鹿話、…

＊＊＊ 　かつて。彼ら人類にとって、魔法とは物語の中に描かれるだけの不思議な力にすぎなかった。しかし、歴史の中に突如として現れた魔法使いの集団。どの国にも属さず、脅威の…

平成二十三年に脱稿した作品です。 執筆し始めた頃は今ほど同性愛の認知が日本では一般的でなく、この小説のような状況も起こりうると思っていました。時が進み、現在では若干時代遅れの設定…