「現代よりの和風」を含む小説

主人公の正樹は美大に進むも自分の実力に自信を失っていた。ある日、テレビに出ていた人物が贋作を売っていたと報道されており、しかも正樹はその人物に模写を売ってしまっていたことを思い出…

洗髪をしている時感じる気配。 誰もいないはずの部屋をよぎる影。 扉の隙間から覗く暗闇。 不可思議で愛らしい怪異との生活。

幼い頃に紅葉の下に捨てられた私は、毎年毎年その『紅』を怖がっていた。 怖がりながらも引き寄せられるその『紅』の下、幼馴染の“彼”が『楓』という呪縛を解きほぐしてくれて…… 『…

生きたいと願った時から、長い朝と夜が始まった。 日常の隙間にそっとあらわれる、 あやかしを見る人々と時を超える女性の物語。

　杏子（あんず）は杏の精霊である。名字はまだ無い。 　季節は春。華やかな桜に隠れて、控え目な花を付ける杏を観に訪れる者はほとんど居ない。 　それでも彼女は信じていた。いつの日か杏…

東京から祖母の田舎に引っ越して来たあやめは、不思議な夢を見るようになる。 その夢で、あやめは古い日本庭園に居て、蒼という和装の美しい少年に出会った。 夢の中で蒼たちと交流をするよ…

　幽霊は視えるが祓えはしない平凡な男子高校生の立花輝は、ひょんなことから霊媒を生業とする呪い師の高天原美里と出会った。 　彼ら曰く、輝は魂が欠けており、またその身には災いを呼び…

転入生を見た瞬間思い出した。自分の前世とある乙女ゲームのことを。そして私は攻略対象の姉であるということを。 だけど、私モブだよね？めっちゃ影の薄い存在の姉。しかもゲームではこの高…

闇と共に在り、世界の影を守る一族がいた。その長に保護された陽は、とある容疑をかけられ一族から追われることとなる。逃亡の手引きを申し出た男、大貫によって匿われた陽は十年の歳月を怯え…

「暇なら豆でも撒いていかないかい？」 近所の神社に遊びに来た木下みちる。 苦手なものであるはずなのに、自ら豆に当たりにいく鬼がここにいたのでした。 にゃべ♪様の『第２回　節…

これはダンジョンというものが身近になってまだ歴史の浅いころの話。今の世の人から見れば、なんともまあくだらない、バカバカしいお話に聞こえるかと存じますが、ひとつ、お付き合いを願いま…

凄絶の暴君。かつて、そう呼ばれた少年がいた。 摂理の異物‪。 それはかつて、人の世を滅ぼそうとした者。 蒐集の鬼眼‪。 それは、世界を滅ぼし得る者。 宮本陸と石楠花由香理。…

とある地方都市の繁華街に「おばけ居酒屋」の異名のある店がある。ボロボロの外観から常連が面白がって呼び始めたのだが、その店には死人や妖怪も顔を出すようだ。常連になると、もう食べられ…

人の目に映らない物ノ怪を討ち、迷える霊を導く『綾貸師(あやかし)』の少女、驪玖(りく)と晶(あきら)。 綾貸師の能力以外何もかもで幼馴染の晶に劣る驪玖は、彼女への好意を抱きつつも…

以前、Twitterにて連載していたもの。『百鬼夜行帖』という作品の番外で続編。過去～現代を生きる“希思念慮”に憑かれたとある妖が、退治屋の一族と共に寄り添い生き、現代に至るまで…

営業職として人間社会に溶け込んでいるオス狐の恒光とメス狸の楓貴子は、種族は違えどラブラブのカップル。 自身と同じ種の名をもつカップ麺の売り上げアップの作戦を考えようと、生まれ育っ…

ーーーー私立慶水高校。 この学舎には、五人の強力な妖が集っている。 慶水高校に通う女子高生。陰陽師の系譜を持つ月之宮八重は、ある日この世界が乙女ゲームの舞台だという酷く都合の悪…

小５からの付き合いの腐れ縁の彼女は誰もが振り向く美人さん。そして私は目立たないその他大勢。私が好きになった人はみんな彼女に惹かれていく。 ──君もそうなの？　フツメンの逸見君。 …

もう一度会いたい。そう願って、私は神社へと向かいました。

平凡な女子高生、楠木葉名は実は伝説の千年妖狐葛葉姫の転生体だった！ 葉名の平穏を守護するために派遣された古河遊聖だったが……葉名の持つ潜在的妖力を求める妖魔は常に狙っているのだ！…