「夏 色」を含む小説

美しい海と波。知られざるサーフィンの世界—— 2020年、夏。18歳のプロサーファー・ナオは、東京五輪のサーフィン会場にいた。オリンピックは延期となったはずだが… 小麦色の身体…

僕はあの夏、神様に出会った。 『わしの願いを叶えてくれんかの。礼はするぞ。』 『では、一つお願いがございます。』 『なんじゃ？』 『神様のお尻をペロペロさせて下さい。』 『…は…

山口県の進学高校に通う奈津のクラスに、５月のある日、男子転校生がやってきます。スラッとして色が白くて黒縁眼鏡のタムラ　コウキ君。そんなタムラ君は、覇気もなくオーラも皆無な地味な存…

7年ぶりに帰ってくることになった、歳の離れた幼馴染。 千夏は、彼の帰りを楽しみにしていた。 小さい頃から抱いてきた心は色を取り戻し、恋の喜びに震える。 しかし、帰ってきた幼馴染は…

かなわなかった初恋と、それに付随する夢のお話です。

　――ハロー、ワールド。今日は6月15日。夏が来たと実感できる日和。これから話す事は、いつもと同じ。今日どんな事があって、何を感じたか。誰かが聞いていてくれると信じて、今日の物語…

「僕、生きてるの？」 「生きてるよ」 「ふーん……」 「ふーんって……。変な人」 余命1か月の主人公[僕]は、病室で目をつぶると、いつの間にか学校の屋上で倒れていた。 そこで、…

わたしは彼に恋をしていた、データの塊でも、必死に愛し合った。彼は消えいくわたしの為に鶴を折っていた。 これは、夏の始まりのわたしが消えて終わり行く恋の物語である。

江戸時代、京都四条の色町には多くの歌舞伎若衆たちがいた。井原西鶴も贔屓（ひいき）にしている人気の歌舞伎若衆女形の藤村半太夫はある日、若い旅の僧に一目惚れしてしまう。そして事件が.…

　ある夏の日。美大生のつくしは、海の見える街で、美波という名前の、すごく澄んだ瞳をしている、美しい高校生と出会った。

大切なものは目に見えない、よく耳にする言葉だ。 夏の本番を知らせる日差しの降るある日、僕の幼馴染の茜音は島に残る言い伝えにまつわる夢を見たという。 その伝説は彼女に、そして僕た…

　高校二年生の野分育は自分の所属している陸上部の顧問の色葉先生に本気の本気の恋をした。

「時計草」―― 別名、パッションフラワー。 トケイソウ科の常緑多年草。ブラジル原産。 茎は蔓状で巻きひげがある。夏、葉腋に大形の花を開く。萼片 がくへん は白色、花弁は薄桃色…

嫌い、嫌い、嫌い。 自分が。毎日が。生きていることが。 全部が嫌い、嫌い、嫌い。 あたしは、もう二度と、 子どものころみたいには笑えない。 泣くことも、もうなくなった。 …

高校２年生の安藤 悠馬は、夏の陸上部全国大会に向けて、毎朝欠かさず運動公園を走っていた。 そんな時、悠馬と紗那は東屋の下で出会ったのだった。

しとしとと雨の薫りを感じる6月に彼は彼女と再会した。 2年振りに早河の前に現れた元恋人の玲夏。彼女は早河に殺人を示唆する脅迫状の送り主を突き止めて欲しいと依頼する。 紫陽花の花の…

子供時代。 真夏のあの日、あの約束。 僕らの心の隙間をうめてくれたのは、あの一瞬の出来事だったんだ。

全ての文化が宇宙開発色に染められたとある国で忙しい両親を持つ男子高校生が日常を送ったあとに線香花火をする話です。

《2019年8月　幻冬舎より書籍販売開始》 全国書店ならびにネットショッピングにてお求めいただけます。 詳しくはTwitterまで。 よしなに。 ───────────────…

2015年の夏。終戦から70年後の日本。 横浜市に住む大学三年生の海村雄大は、大学から帰宅した際に自宅の玄関前に佇む一人の青年と出会う。小豆色の地味な印象の所々焼け焦げた服に身を…