結婚式の当日、純白のドレスに身を包んだ香織が一枚の手紙を読むところから物語は始まり、その手紙を読み終えた香織はふと雨の日の図書館で出会った一人の男の子との思い出を回想する、と言う形で物語は進んでいきます。
私の表現力ではこの物語の素晴らしさを上手くお伝えすることが出来ないのが残念ではありますが、とても読みやすく、心にスッと溶け込むような技術は素晴らしいの一言です。
今と言う結婚式、昔と言う思い出、それを繋ぐ手紙。
気付けば直ぐに、その世界に引き込まれていることだと思います。文字数も程よく、一度に読みきってしまうのではないでしょうか?
手紙を捲る度に思い出される青春のひと時を全て読み終えた時、私はもう一度この「なつ色のふみ」を読み直しました。
すると、一度目に読んだ時とはまた違った景色を見つけることが出来ました。その時、ああ、素敵だなと素直に思ってしまいました。
きっと二度読みたくなるこの素敵な物語を貴方も読んでみませんか?