「約束だからね」を含む小説

ふたりの恋をもとにした掌編小説集です。家集からの創作もあれば、完全オリジナルの作品もあります。 思いついたままに投稿していくので、時系列には沿っていません。設定も一貫していません…

プロの道など、彼は望んではいなかった。 だが様々な運命が、彼をプロの道へ、そしてMLBへと導くことになった。 それはまるで野球の神様が、彼を必要としているかのように。 おそらく多…

月見里 優(やまなし ゆう)は人生で初めての彼女が出来た。相手は人気者の橘 朝奈(たちばな あさな)さん。彼女との時間は幸せだった。彼女と一緒に生きていく。そう信じていた。 し…

「質問なのですが、お二人の言う『それ』って愛なのかしら？」 　わたくしは、目の前で肩を寄せ合って寄り添う二人へと質問をする。 「な、なにを……そ、そんなことあなたに言われる筋…

　眠りしかつての兵器。さまよう怪物。生える植物も全て宝なり。 ――〈始まりの地の石版〉より、一部抜粋―― 　人にとって全てが宝となり得るものが眠る場所、迷宮。 　多くの危険が…

「ねぇ、お兄ちゃん。私が恋に落ちたって言ったら笑う？」 大学生になって一人暮らしをはじめて一年余り。紫苑が僕に電話をしてきた。 恋愛相談なんて乗った経験がないんだが。しかも女の子…

高校一年生の俺、藤野啓太には、夜鈴（やすず）という、かわいい幼馴染がいた。 彼女とは１０年以上ずっと一緒。親密な関係だった。 でも恋人同士にはならなかった。 彼女が俺のことを好き…

・雷飛を起こすフローラ。朝から仲良くしている。自己紹介。「ここにも純粋種はいなかったな」。 ・城下町を練り歩くと、路地裏でキャロットがチンピラに襲われているところを助ける雷飛。キ…

高校生ふたりのちょっとした話。百合短編８本目。 高校一年生の唯美（ゆみ）は、先輩である北条小夜（ほうじょうさよ）から帰り道に前世が天使なのだと告白されて困惑しつつも、話を聞いてあ…

【この作品は上下巻に分かれています】 私は侍従——、世界を統べる存在である 我が素晴らしき陛下に仕えている。 我らに仇なす魔者——〈英雄〉と共に逃げた〈魔者の子〉は傭兵団の一…

【2022年12月23日（金）MF文庫Jより発売！】 「ごめんなさい。あなたの想いに、応えてあげることができないわ」 片思いをしていた相手と同じクラスになり、嬉しさのあまり勢い…

国で3本の指に入ると言われるギルド『最高の仲間達』を運営するレオンは日々の業務と破茶滅茶なお願いをしてくる冒険者達へのケアに追われていた。 ただどんな無茶な仕事やお願いも10年以…

彼は戦いに敗れた。気が付いた時に居たのは、光届かぬ暗黒世界。吐く息さえも、凍り付き肺が焼かれるような感覚を覚えるほど冷たい環境。だが、配下の者達は、彼への忠誠は変わらぬ。彼は、心…

男子高校生は決意した。先輩をデートに誘ってみると。友達の提案で、先輩に勉強を教わってお礼としてショッピングに誘うという計画を立てた。 通話で歴史の部分を教えてもらいながら話を切り…

シンギュラリティを超えたAIがもたらした混乱で人類は衰退し、ついには滅んでしまう。 『人類を復興する』ことをご主人様と約束した美少女AIは、六十万年かけて海王星内に莫大なコンピ…

「いつか君と、いつかの君と。」約束は「あの日」以来果たされることはなかった。それでも僕は信じている。心の奥底のどこかでまた逢えると。そしてその向こうへと。

　男子校の2年生である山川大地は近所の女子高に通う和泉美咲と文化祭で知り合い、公園で待ち合わせ、一緒に映画を見に行く約束をしていた。当日、待ち合わせの1時間以上前に家を出てきてし…

小説家を夢見ていた少年はやがて大人になり世界の縮図のなかで飼い慣らされていった。 サラリーマンを続けるほうが楽だと語る彼は果たして──

転生者の少年がもらったのは【便意ブースト】という意味不明のスキル。仕方なく勇者パーティの荷物運びでボロ雑巾のようにこき使われる毎日だったが、ある日、ダンジョンの深層で激しい腹痛に…

　気分転換に女子高生西崎雪子の家庭教師をした秋月蒼一は、若い純真な魂に惹かれて雪子を愛するようになった。秋月の本業は病院の跡継ぎ息子で、雪子より11歳年上の心臓外科医である。 　…