③Different Gene(略称DG)

夕日ゆうや

第1話 プロット

③異世界ファンタジー


◯参考作品


◯世界観


・異世界で亜人の一種である獣人、エルフ、ヴァンパイヤ、龍人、リザードマン、マーメイドなどがいる。それらは新星歴2903年に起きた核ミサイルによる報復により、世界が滅んだあとに、放射線による遺伝子配列の改変が怒ったことによるもの。

 星による力を得た者――と考える〝スタークス〟と新人類とする〝イノベーター〟とする二つの宗教に別れている。

 その新星歴2903年に起きたビッグバン・デストロイ事件により、純粋たる人類は滅んだ――ただ一人を残して……。

 遺伝子変換されなかった純粋種たる主人公は純然たる遺伝子を残そうとするヒロインたちに追いかけ回される。

 今もなお兵器開発が行われており、時代は世紀末のよう。露店では銃やミサイル、迫撃砲などが売られているのも珍しくない。

 亜人はその暴力を持って制圧を行うことも珍しくない。

 ダンジョンがあり、生きている。人を餌とし、ゴブリンやコボルドのような働きアリのように扱い、人をおびき寄せる。また人が金品などにつられる特性を理解し、ダンジョン内に金品を貯め込む特性がある。

 北の雪深きシーシリアン(国の名前)。西の防風流アガマツリ。東の爆竜風リアリア。南の怨嗟炎バイオネット。どの国にも聖獣がいる。玄武げんぶ白虎びゃっこ青龍せいりゅう朱雀すざくの4匹の四聖獣だ。

 ここ中央のベリリット国王の要石たる麒麟きりんがいるとされている。



◯主要キャラクター


浅木あさき雷飛らいと――純粋な日本人。コールド・スリープで寝ていたため、身体は16歳ほどの若さ。黒い瞳、黒い短髪。黒を好む。銃撃戦を得意とし、相棒はA-11アガツガリと呼ばれる拳銃。装填弾数は12発。面倒くさがり。自分と同じ純粋種を探す旅に出る。ハーレムになりがちだが、本人に恋愛の意識はない。ただフローラのみは好ましいと思っている。それが恋愛感情とは違うと理解している。一人称は「俺」。


「そんなの憲兵に任せておけ」


・フローラ・フレット――茶色の髪を腰まで伸ばし、目鼻立ちは整っている。エメラルド色の瞳。学校にいれば三番目くらいには可愛いと評される容姿。甘い物と可愛いものが大好き。大食漢。雷飛のことは可愛いと思っており、告白はしていないものの以前から雷飛と一緒に旅をしている。獣人族の中でも飛びっきりの身体能力を有しており、ミサイルを蹴り飛ばすくらいのことはやってのける。

 可愛い顔をしていて、血に飢えている。〝砂塵のバーサーカー〟と呼ばれる。銃撃戦は得意ではない。

 ちなみに犬(シェットランドシープドッグ)の遺伝子を受け継いでいる。

 一人称は「わたし」。敬語を使うことが多い。手を出すのは早いが、それ以上に勘が鋭い。性格は負けん気が強く、押しが強い。一度決めると曲げることはない。頑固なところがある。


「わたし、負けません!」


・ルールカ・ジョビン――スマートな体つき。顔は美人で切れ長な瞳をしている。胸が小さいのを気にしているが、そこが可愛い。お酒が好きで、酔うとめんどくさくなる。普段はクールで真面目な印象。ワーウルフの一族で、満月の夜にその力を発揮する。武器を使うことに長けているため、レイピアを使う。一人称は「私」。つれないような態度を示すことも。


「落ち着いて」


・キャロット・マイン――とある王国の姫君。才女。14歳。幼い顔立ち、体つき。可愛いを具現化したようなほどの強烈な見た目をしている。普段は変装しており、姫君とは悟られないようにしている。普段から城下町にひっそりと足を運んでいる。城下町の路地裏でチンピラに襲われているとことを、雷飛に助けられる。箱入り娘だったためすぐに雷飛の魅力に落ちる。その後、旅に同行する。

 ハーフエルフ。長い耳が特徴で、寿命は1000年とも言われている。

 明るく、元気な女の子。でも打たれ弱い。一人称は「あたし」。「~のだ」が口癖。


「あたしの番なのだ! やっぱりお風呂はいいのだ」


・ガス・ブラスト――敵。王女を執拗に狙ってくるトラの遺伝子を受け継ぐ者。性格は雑で、暴力的。力こそが全てと考えており、手が早い。口調も粗く、大刀を持っており、敵と判断した者はすべて破壊する。一人称は「オレ」。


「おうおう。てめーなんざ、オレの足下にも及ばないんだよ。さっさとそいつをよこせ!」


・メリィ・バットメント――とても可愛い女の子。その容姿と頭の良さで頭脳戦をしかけてくる。ガスとはしばらくの間、仲間として共にする。狙いは同じく王女様。性格が悪いわけでもなく、賢いので、表向きはいい人。飲み物に毒物を盛ったり、情報戦をしかけてきたりと、この世界では珍しいタイプの絡め手を使う。一人称は「わたくし」。どこかセクシー。ヴァンパイヤ。二巻では仲間になる。弟にゼル、ガウ、バリィ、アカイブがいる。


「ふふ。良い子ね。一緒に飲みません?」


◯物語構成


☆一巻


~一章 始まり~

・雷飛を起こすフローラ。朝から仲良くしている。自己紹介。「ここにも純粋種はいなかったな」。

・城下町を練り歩くと、路地裏でキャロットがチンピラに襲われているところを助ける雷飛。キャロットの従者がやってきて、王城にたどり着く。そこでキャロットを旅に連れていく約束をする。跡取りはすでにいるため、キャロットにはあまり期待していない。キャロットの得意体質『魔を払う力』で旅路に出る。

・キャロットと一緒に城下町を出ると、メリィと一緒の馬車に乗る。メリィは依頼通りにキャロットの始末を考えている。そのことを悟ったフローラだが、すぐには手を出すなと、雷飛に言われる。

・馬車道の道中、飲み物に毒薬をいれられ、それを飲むキャロット。あと三日で命がないと知る。メリィは姿を消す。


~第二章 薬草~

・キャロットがうなされている間に、雷飛とフローラは解毒薬を探すためにロッティナ山脈に向かっていく雷飛とフローラ。

・マンティコアと出会い、戦う。雷飛の銃撃とフローラの拳でこれを撃破。怪我をするフローラだが、それでもついてくると言う。

・薬草を見つけたが、ルールカと鉢合わせになる。聴いてみるとルールカも薬草を探していたところ。分け合って薬草を得る。ルールカとは少しの談笑をして別れる。

・馬車に戻ると、薬草からクスリを作り、キャロットに飲ませる。元気になったキャロットにホッと安堵する。薬草は仮死状態にするクスリも得られる。


~第三章 ルールカ~

・馬車で二日、移動したあと、ガスという男が目の前に立ちはだかる。馬車での旅はまだ続いているが、ガスが暴力で行き先を邪魔する。ガスと戦う雷飛たち。狙いがキャロットと分かると、守るようにして戦うことに。その隙を突いて、ガスはキャロットを捕まえる。魔を払うキャロット。

・フローラと一緒にガスを追いかけるが、目の前にはルールカが現れる。キャロットを助け出すと、ガスをめった刺しにするルールカ。聴いてみると、ガスによって故郷を失ったそう。

・復讐を果たし、行き場を失ったルールカを迎え入れると、フローラと喧嘩を始める。

・みんなと一緒に旅を続ける。フローラ、キャロット、ルールカの三人は雷飛のことを好きになっているが、雷飛は気がついていない。


☆二巻


・雷飛が目を覚ますと、そこにはフローラ、キャロット、ルールカの三人が身体にしがみついて寝ていた。なんでこんなことになったのか、分からずに、困惑する雷飛。

みんなに好かれていることに気がついていないのだ。

・次の街、シュガールに向かう。砂糖の原産地で、料理に困った雷飛はデザートを求めて赴く。フローラも甘いものが好きで、シュガールに憧れを持っている。

・純粋種とすれ違い、雷飛は驚く。が、そこにはメリィの姿が。砂塵舞うシュガールの町並み。砂糖花は砂漠にのみ自生するもの。それを栽培していいる人が多い。砂漠の町でメリィが困ったようにしている。

・話を聴いてみると、メリィは弟たちの生活費を稼いでいた。キャロットの暗殺に成功した報酬と言われている。だが、キャロットは生きている。それを知ったメリィは再び暗殺をもくろむ。

・雷飛はそのことを知らず、メリィの弟・ゼル、ガウ、バリィ、アカイブと遊ぶ。弟たちと仲良くなると、フローラと一緒に街を楽しむ。

・甘い物巡りをしていたフローラと雷飛たち。そこで大食い競争に参加するフローラ。街でも屈指の大食いメニューだったが、ペロリと平らげるフローラ。

・メリィがキャロットにしかけるが、失敗する。フローラの勘により気づく。

・雷飛はメリィを見つけ、問いただす。それに屈せず、暗殺者としてのプライド、仕事への意気込み。そして生活費への返金があるかもしれないと、怯える。

・メリィの後ろにはもっと大きな組織があるのだ。スタークスの教団だ。教会からお金をもらって育てている以上、逆らえないのだ。

・一番下の弟バリィが空腹を満たすため、露店のリンゴを奪い、自宅へ戻ってくる。が……、ゼルやメリィなどが「やってしまった!」と頭を抱える。追っかけてきた店主がメリィの自宅を訪問。雷飛がたてかえるが、メリィは頭を抱える。

・しかし、仕事を完遂するため、メリィはキャロットの元へ向かう。それを追おうとする雷飛に、バリィたちの弟たちが訊ねてくる。「どこいくの? 何するの?」と。

・雷飛はメリィを追いかけて、甘い物に浸るキャロットたちの元に行く。メリィは甘い物に毒物をしこむが、フローラの優れた勘により避けることができた。

・雷飛はそれを見届け、仮死状態にするクスリを仕込む。店の店員とメリィが仮死状態になるキャロットを見届ける。隠れていたメリィの親玉サースコウはメリィに「よくやった」と告げる。メリィはサースコウと弟に諭されたこともあり、暗殺家業から足を洗うことに。

・シュガールの帰り際にサースコウを見つけ、彼が親玉と知る。「俺の邪魔をするやつ」と認識した雷飛はサースコウを敵対視するようになる。

 フローラ、キャロット、ルルーカ、の三人と一緒にいちゃいちゃしながら、次の街へ、純粋種への出会いを求めて旅立つ。メリィは彼らの後を追うようにして旅立つ。

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