「嫌い……」を含む小説

俺は43歳、独身。しかし、今日は3年ぶりのデートである。 ただ、映画も楽しかったし、お茶を飲んでから、小さな美術館を回り、いい感じだ。 しかし、俺にとっての難関、それは、食事………

日本は空前の焼き鳥ブームに沸いていた。鶏肉嫌いな羽鳥光一を除いて…… KAC2022参加短編。お題は「焼き鳥が出てくる物語」です

霧島梓木は学校ではぼっち、だが一つ秘密がある。 それは、スクールカーストトップで学年一可愛い女の子、那月玲奈とセフレである。 俺だけは知っている、彼女が大の群れるのが嫌いなこと…

「おっぱい」 俺の後ろからクスクスと笑いながら聞こえてくる下ネタ。 だがその声は、思春期男子がふざけ半分で言う様な声ではなく、シルクのように繊細できめ細かく、柔らかな声。 「…

　あることがきっかけで20年以上も他者と関りを避けてきた男が嫌いな夜に町を走っていた。 　当てもなく遠くを目指して走る男はやがて、かつて通っていた小学校にたどり着く。 　中に侵入…

久しぶりのデートの後に訪れた居酒屋。串から外されていく焼き鳥。 口をついて出た別れの言葉。 「ごめん、別れよう」 串から抜かないでほしかった。レモンはかけないでほしかった。

なぜか2人で行くとなると焼き鳥屋にいく。 赤提灯ではなく、チェーンのやつ。 特に話すこともないのに、あまり食べもせず、ちびりちびり飲みながら 笑い合う。 焼き鳥が出てくる話　K…

　なんとなく選んだ高校で、俺はふしぎな魅力をもった少女に出会った。 彼女のモットーは、『ぜったいに人を嫌いにならない』こと。 　これは……ひろしげと呼ばれた俺と、その少女が、高校…

今度の建国記念日でセンブル王国は建国88年目を迎える事になった。 しかし、即位したばかりのカールⅠ世は気乗りしない。 貴重な国家予算を浪費して軍事パレードが華々しく行われるか…

恋愛がずっと嫌いな私。 それは昔、死別したトシちゃんがいたからだ。 息子夫婦に連れられ、八十八歳の歳、トシちゃんと約束したメガネ岩へ行く。 そこで出会ったのは……

Ｇ１号：ガチムチマッチョな頼れるリーダー。女性にも優しい。 Ｇ２号：飛び道具で相手を翻弄する細身のオネエ。女は天敵。 Ｇ３号：ＩＱ２００超の天才引きこもり。人間嫌い、特に女。 Ｇ…

料理が嫌いなわけではない。 ただ、僕が住んでいる火星には鍋がないのだ。 火星では料理をするということを誰も好まないから。 その代わりヤカンを鍋にかけるとラジオが流れはじめる……そ…

サークル活動が想像と違った主人公が、退部届を出すために誰もいない時間の部室へ訪れると、サークルの姫である萌川姫子がオナニーをしていた。 しかし、彼は彼女を苦手であり、彼女は彼が…

皆とは環境が違うのかもしれない人格が違うのかもしれない。 そんな人にこそ見て欲しい。 親にどれだけ愛されているのかを 知っていただければと思います。

　人の感情が分かる能力を持つ少年天野真は、一切嘘をつかず温かな感情を持つ少女、橘鏡花に惹かれていく。 　彼女と仲良くなったことがきっかけで少年は変わっていく。 この作品は小説家に…

義母が亡くなったと夫から連絡があった。 私は彼女が嫌いだった。 ※KAC2022参加作品です。 お題：88歳 続編的なモノ→『数えて舞って日は暮れて』https://kak…

異能者達が活躍する世界で、咒力ゼロの一般人高校生が、秘密の『特技』を使って、バイト先でさくっと内緒でサービス残業をして活躍したり、メインストリームをひた走るクラスメイトに何故かい…

筋肉を愛する聖女は嘆いていた。マッチョ不足で飢えていた。馬上槍試合で大けがを負った騎士たちの怪我を癒しつつマッチョを堪能することでなんとか我慢していた。 しかし聖女、戦う男は好き…

　桜が盛る夜、楼閣の茶屋で酒を飲んでいた妖祓いの燈架は、興が乗じて相席していた少年に菓子を奢った。そのことを切っ掛けに、少年――颯季と奇妙な縁で結ばれる。彼が主とあおぐ麗人、都で…

俺はずっとそいつが嫌いだった。 会いたくなかった。 だから今日、会いにきてやったんだ。