ぼっちな俺、実はスクールカーストトップの学年一可愛い女の子とセフレです〜俺だけが知ってる彼女の本当の素顔〜
さい
第1話
人間とは群れて生きる生き物だ。
孤立を拒み、集団を作る。
でも、俺、
人に合わせて生きるというめんどくさいことをなぜわざわざ人はやるのだろうか。
俺はその理由がわからない。
今日も二年B組の教室ではある人を中心にして騒がしい。
そのある人とは、
彼女はまるで人形のように可愛らしいその見た目から、学年一可愛い女の子と名高い女子である。
実際、初めて会ったときはその透き通るほど綺麗な白い肌、整った美貌、とても高校生とは見えない大きな胸、その全てに見惚れてしまったものだ。
見た目だけで彼女はスクールカーストトップに君臨してしまっている感じだ。
「那月は今日帰り、どこか行く〜?」
「なっ、なら俺も行くぜ!」
「はいはい……」
ははは、愛想笑いをする玲奈。
ごっめーん、と両手を合わして。
「今日はちょっと、用事が〜」
「はっ、那月ちゃんに彼氏が!? おい、俺ちょーショック!」
「那月が彼氏なんて作るはずないでしょ、ばか!」
「ははは、彼氏じゃないから……うん、ごめんね!」
が、俺にはわかる。
玲奈は本当はこういう群れるのが嫌いだということを。
はあ……彼氏じゃなくてセフレだからな。
人間、誰しもがひとつやふたつ誰にも見せられない顔というものが存在する。
それはどんなにスクールカーストトップだろうと、美少女だろうと変わらない。
「ぷ〜! わかりましたよ〜!」
「本当にごめん!」
別に謝ることもないだろうけどな、これだから群れるのは嫌いだ。
自分の考えを人に押し付けようとする、実に不愉快である。
○
放課後、俺の部屋にて──。
「本当、あきちゃんは自分勝手で嫌い」
ベッドに座り口を膨らませ、そう言う玲奈。
ちなみに、あきちゃんとはさきほどの女子でフルネームは
「ああ、まったくだ。見てるこっちも不愉快だ」
「ごめん〜」
「いや、玲奈は悪くないよ。ほら、明塚と縁を切ればいいのに、なんなら俺以外との人間関係を切ってもいいぞ」
「なにそれ、絶対居心地いいじゃん。でもね〜私、可愛いから、そうはならないんだよね〜」
くるくるっと横髪をいじる玲奈。
「くそ、それは認める! めちゃくちゃ可愛い!」
「へへへ」
すると、玲奈はスカートをたくし上げ、俺大人びた色気のある黒いパンツを見せつける。
「そろそろシよ?」
今日はいつもよりエロい下着だな。
くそ、アソコが……。
俺は立ち上がり、玲奈に近づく。
「もう勃ってる、ちょー笑える!」
「うるさい、玲奈がエロいんだ仕方ないだろ」
俺は玲奈に唇を近づけ、口に舌を入れ熱くキスをし、そのままベッドに倒した。
「今日は私がゴムつける!」
「はいはい……」
俺たちには誰にも言えない、大きな秘密がある。
──そう、それは俺と那月玲奈が何を隠そうセフレであることである。
みんなは玲奈のことを可愛い上品な人として見ているだろう、だが、本当の彼女はそんなものではない、ただの変態である。
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