「穴 短編」を含む小説

某雑誌の小説教室に投稿して落選したものです。 友人の勧めもあって、勿体無いので載せてみました。 原稿用紙5枚分の短編小説です。 気楽に読んで下さい。 燃料精製工場で役職付きの管…

日本のある地方――全国一の巨大湖と共生する人々は、滑りの良い木枠の中で「おはじき」のように駒を指で弾き、くり抜かれた四隅の穴に入れるゲームを愛好していた。 『カロム』。遠い昔に…

この世界では穴は埋めません。 その理由は？

ある学生の額に現れた一筋の裂け目。 それは〝裏側〟の世界を感知する未知の感覚器官だと彼は云うが――。

貴女に操られるように、私は己の心臓に銃で穴をあけた。 ぽっかり空いた小さな穴。埋められるのは貴女しかいない。 だから、私は貴女の心臓が欲しい。 とある時代。とある場所で。 これ…

夢で見た話を元に書きました。

　世界中の国々には穴が開いている。地下には思想シェルターがあって、その入り口なのだ。 　思想シェルターは個人の思想を守るため、一時避難場所として作られた。 　そこからは色々な国に…

彼を想う気持ちと彼に愛想をつかす気持ちが葛藤する女性の心情を描いた。

世の中には様々な「穴」が存在してる。 そんな「穴」がぽっかりと空いた、毎日のように何かが存在している「穴」でもそんな穴も次の日には忘れている。 経過なんかどうでいいであろうという…

僕は雨の日になると、マリに会った２週間のことを思い出す。 あの日々は僕に、幸せだった日々を与えてくれて、そしてぽっかりとした穴をあけた。 ついつい買ってしまったチョコレートを手に…

俺は迷路のような住宅街を歩いている。目的地には必ずたどり着けるだろう。 しかしなぜここにいるのか、目的地とはいったいどこにあるのかは分からない。 忘却の吹く街、仙台市○区朧ヶ丘。…

僕は穴を掘り始めた。何となく。その行為は短時間のうちに僕をゾーンの世界に誘い込んだ。そこに何の意味もなくとも。

「夜が暗いのは、世界が大きな天蓋に覆われているからよ。月はね、天蓋に空いた小さな穴なの」 人生に疲れた僕は、生きる場所を求めていた。 人生を渇望する君は、死ぬ場所を求めていた…

あらすじ代わりにちょっとした小話でも置いときますね。 季節は夏。俺が高校生の頃、深夜に一人でホラーゲームしていたんですよ。カメラで幽霊をパシャパシャ映すやつです。 その日は蒸し…

平日毎朝更新（予定）の、ショート学園四コマコメディー小説です。 気軽にのんびりとお楽しみください。 出席番号１番　藍川穂咲（あいかわ　ほさき） 　　　　　　　お昼休みだけ「教授…

昭和２０年、終戦前最後の空襲。 命の尽きかけた母子は、木の根元の穴に入り込み、うずくまる。 平成の時代まで残ったその木の周りで、不思議なことが起きる——。 筆者が小学校低学年の頃…

怖いことはないです

がおおおお！私は虎の威を借る狐のコンちゃんだぞ！ ここは獣が二足歩行で生きる世界、ケモケモランド！神様がみんなを今の姿に変えたんだ！ まあそんなことはどうでもよくて、偶然木の下で…

深夜の雑木林で僕は偶然、同級生の稗島ユウと出会った。 彼女の側には男の死体と掘りかけの穴。どうやら彼女は死体を埋めようとしているらしい。 彼女を手助けすることに迷いはなかった。彼…

拙作「ファウナの庭」の外伝小説。 構想したものの本編には組み込まなかったネタや急に思いついたネタを中心にしたサイドストーリー集。 各人物の掘り下げや、異世界生態系の解説を深めるの…