「＃涙」を含む小説

『ぬいぐるみにも心がある』 第一章 夢に出てくるぬいぐるみのせいで眠れなくなった圭介。友達の紹介で除霊してもらうことにしたが、そこはぬいぐるみ専門店だった。 果たして無事に除霊は…

　――本当は助けていたんです！ 　これが言えたらどれだけ楽だったか。 　その日、冒険者クラン“龍へと至る道”で５年荷物持ちを勤めていたアレクセイは、あえなく解雇となった。 …

眠れなくて辛い夜が 息の詰まってしまうような朝が 不意に涙のこぼれ落ちてしまう夕方が 寝たくないと 朝が来るのが怖いと、毎晩 布団の横で泣いていた時 目をつむって、大きく…

「明子さん、今夜は綺麗な満月ですよ」 やわらかな声音に、私はふっと眠りから覚める。 穏やかな表情の着物姿の青年――青磁が、私のことを見下ろしているのが分かった。 「満月か」 …

週一登校頑張ります！ 水神・白明を進行しているビャクメイ村。 白明様が悲しむと涙を流し、大雨が降るため、１年に１度祭りを開いていた。 だが、祭りを開くことさえも難しい状況になっ…

殺伐感情戦線参加作品 実際に全国ニュースになった「庭に数センチの透明な球体がある」という現象は、実は龍の涙によるものだったというお話。あのニュースの裏にはこんな百合があったのかも…

　世界の終わりに、人はどんな夢を見るのだろう？ 　時間の停止――それが、世界の終わりにやって来た事象だった。そこには黙示録を告げる天使のラッパも、天空に屹立するキノコ雲も、巨大隕…

二重人格者であるサトシとヒロシ。 月・水・金・日曜日はサトシが、火・木・土曜日はヒロシが。 そんな彼らだったが、ある日ヒロシがヒカルという画家の卵に恋をした。 この恋はヒロシにと…

故郷の街を陥落させたモンスターに強い恨みを持っている少年、綾峰隼人は、学校の帰り道、モンスターと思わしき影を目撃した。 「まさか」と思い、その影を追ってみると、「なんだこれ？」何…

科学では説明しきれないモノが、ひっそりと残る現代。 英国・ウェールズに住む、とある義理の親子の物語——。 〈ウィッチクイーン〉ヴィヴィアンは、七百歳を超す見目麗しい魔女で狼人間…

「殺伐感情戦線」の「涙」参加作品です。 放課後の教室でひとりすすり泣く少女。その原因は、「わたし」の行動にあった……

古びたアパートで同棲をはじめた大学生のマモルとまだ１７歳で工員のヒロミ。無垢で潔癖症のヒロミに自堕落なマモルは強くひかれていく。しかしある日、突発事件が起きてヒロミは流産をしてし…

統合失調症の妄想エッセイです。パチンコ店のコーヒーレディとのお話です。

　それはいつかの中世のどこかのヨーロッパ…そして悪しき人非人と誅戮の主役とされ『魔女』と呼ばれた彼女たち。 　常に脅かされながらも、密やかに、ただ真っ直ぐに生きようとする彼女達…

ケーキ作りに塩を使う？使わない？ それはさておき、あの日のケーキは少ししょっぱかった。

　銀の髪に宝玉のツノ。そして涙は輝かしい宝石になる竜人の少女、ジネヴラ。違法オークションで競り落とされ不慮の事故で気を失っているところを、自由奔放な男レイジに拾われる。 　彼との…

　セシリア・サンダースはこのヴェルデ王国のサンダース公爵家の長女として産声を上げた。 　その容姿は精霊姫と呼ばれた母に瓜二つでセシリアも幼い頃から精霊姫と呼ばれていた。 　…

存在感がなさすぎてコミュ障気味なＯＬえりかの密かな趣味はコスプレ。コス相方の結婚を機にコスを卒業したつもりが、なぜか異世界転移し、牢屋に入れられ脱獄するも、脱獄したことでお尋ね者…

わたしを探してくれるのは いつもキミだった。 わたしに声をかけてくれるのも いつもキミだった。 そして今回もまた、 わたしに手を差し伸べてくれたのは 他の誰でもないキミだった…