Beautiful Sky

カリーナ

プロローグ 薪の夜

話の始まり

「じいじはいつも何を書いているの?」

「たいせつなひとのことだよ。」

「なんのために、書いてるの?」

「忘れないためさ。記憶は変わる、思い出は美化される。」

「美化、って?」

「ほんとうではなくなることさ。じいじは、ほんとうのことを書いていたいし、ほんとうのことだけを見ていたんだ。彼女のことは...ポッカリーネのことは昨日の事のように思い出せるが、それさえももはや真実では無いかもしれない...」

「ポッカリーネさんのこと、教えてくれる?」

「そうだね。さて、どこから話そうか。」

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