「花 色」を含む小説

私は桜の樹の花が咲く様子を見ると憂鬱な気分になる。 それは、１０年前に知人が首を吊ったのが桜の花がよく咲く春だったからだ。 特に親しかった訳ではない。むしろ仲が悪かった。 忘れて…

有名人の父を持つ、高校三年生の大咲泰叶。 彼の夢は父と同じ、歌手になることで、父が有名人ということを隠しながら路上ライブや動画投稿で活動をしている。 幼なじみでモデルの七瀬…

桜の季節とはいえまだ肌寒い夜のこと。都落ちを前にした私はふと、ナトリウムランプの色に照らし出された、あの雲霞のような花を見たくなったのだ――

　川に沿ってできた桜並木。桜咲き乱れ、その花が通り抜ける風によって舞い散る様が、僕の心を掴んで離さないのだ。散った花びらは川を流れ、薄い桜色で川を染めていく。 　夜も肌寒さから抜…

　さびしい少年は別離を恐れ、香神木は瞳で愛しみ、桜は禁忌をささやいた。 　――「絶対に、あれを侵すことは許さない」。 　　　◇ 　山の社の老神官に拾われた、忌み子…

大通沿いにあるこの古書店にはいつもコーヒーの香りが漂っている。 口数は多くないものの、人当たり自体は悪くない店主が煎れるコーヒーを飲みながら、今日も相談に来る人がいる。 そんな風…

花言葉にちなんだ短編集です。 ひとつの花に、沢山の花言葉がある事があります。 また、色によっても異なります。 多少の重複や、抜き出した花言葉による違いなどはご了承ください。

主にどこか別の場所で書いた、何らかの”終わり”を掲載していきます。 ジャンルが一定しないのでその他にしてあります。 ふっ：ホラージャンルです。Simple is Best. ス…

涙の滴型の真珠のイヤリングのような小花＆虹色の小鳥

普通の日常を過ごす大学生、三波小春。彼女には、親友が居た。 しかし二人の関係はいつしか崩れてしまう。 とある物をキッカケに、小春は親友との日々を鮮明に思い出す。

辺境の村に生まれた、平凡な少年。 神託を受けて、魔王を倒す旅に出ます。ちょっと過保護な幼なじみと、喋り方のくせが強い占い師と、頼りになる仲間を引き連れて。敵は北西の岬に立つ城に、…

瀬能 陽妃(あきひ)は日本生まれの日本育ち…だった。 人と違うのは霊能力があること。 でもずっと、彼女を護ってきてくれた守護霊に突然異世界ガーネジアに連れてこられた。 そこは魔法…

　東京都に属する南の島「南美島」は、人口2800人の小さな島。そのには女性しかおらず、自然と百合関係が結ばれることが多い。 　この島に唯一存在する中・高・大学一貫校の「彩桜女学…

高校3年の夏。水瀬大和は亡くなった恋人・金崎穂花の葬式から虚無感を抱くようになった。高校で様々な活動をしてきた２人。全てが充実していたはずの彼らだが、なぜ彼女は自殺をしたのか。

「これはむかし、むかしのお話です」 　世の中不思議なことは多いけれど、ここ数年世界各地で超常現象の報告が相次いでいた。甘い水が流れる滝、虹色の花が咲き誇る森などなど。言葉だけで…

俺たちの、少し普通とは違う、白い春の光。 【味付けはご自由に】「ちひろ」の性別は、あなたの好きな方に設定してお読みください。

彩光女子学園高校に通う夢見愛美は魔法少女サイケデリアとして認められるべく、学内でマジカル・リゼルグ酸ジエチルアミド（LSD）を売りさばいていた。 しかし、あまりに性急に動きすぎた…

海に隣接する街、雨花市の高校に通う一年生の男子、沖名海色＜おきな・みいろ＞。 幼い頃の事故のせいで八歳より以前の記憶を失って、なぜか恋愛感情を女子に抱けない海色はある日、とある…

元は令嬢だったあやめは、現在、女中としてある作家の家で働いていた。 紡ぐ文章は美しく、されど生活能力皆無な締め切り破りの問題児である玄鳥。 手のかかる雇い主の元の面倒見ながら忙し…

　ヒロイン(女子高生)が異世界に転生、もしくは転移。ぼろぼろの服を着て森を彷徨(さまよ)っていた所、エルフ？の集落に保護される（耳は尖ってない）。ヒロインは記憶喪失で、髪の色から…