Ever Since ―伝わらない想い―

コンセプト

【紹介文】

高校3年の夏。水瀬（みなせ）大和（やまと）は亡くなった恋人・金崎（かねざき）穂花（ほのか）の葬式から虚無感を抱くようになった。高校で様々な活動をしてきた２人。全てが充実していたはずの彼らだが、なぜ彼女は自殺をしたのか。

【コンセプト】

本作品の路線としては、キーワードでもSFと記載していないところからも、現実で可能な範囲の枠組みで高校生たちの物語を描いていきます。

そのため、死人が蘇ることもなければ、過去の回想において死人の心情や単独の行動など、多くの作品では神の視点で描かれることで読者の皆様が把握できていた物事もいくつか疑問を残すままになる場合があります。

ハッピーエンドを望む読者の皆様にとって、本作品は紹介文から分かるとおり、ベストな結末にはならない世界になっています。ただ、それは読者という当事者ではない立場から見ることで不幸に見えるのかもしれません。

しかし、一方で、本作品における高校生たちの活動は読者の皆様が望み行動すれば体験できたかもしれない……そんな”もしも”を描きつつ、人生における様々な分岐点で何を考えたか、『Ever Since』それ以来、何を諦めたか……高校生たちの選択とその結果を目の当たりにするでしょう。

鍵となる登場人物たちが何を感じ・何を思い・どのような行動をするか。

過去の回想とともに現実へ迫る物語をお楽しみください。