常夏島は百合だらけっ⁉︎

路地裏の本棚

高等部1年1組 愛とハルナ

「はぁ……」


 ミィ〜ンミィ〜ンという蝉の鳴き声が聞こえ、ジリジリとした夏の日差しが入ってくる放課後の教室でため息を一つつく私こと、羽春愛はねはるあい。理由は一つ。中等部から入学してずっと一緒にいる同室の女の子が中々帰ってこないからだ。


「もう4時。一体何をしてるんだろう……?」


 手にした小説をパタリ、と閉じて廊下の方に目を向けてみても、誰も来る気配がない。あの子はチアリーディング部に入っているけど、今日は部のミーティングだけですぐに終わるはず。なのにどうしてこんなに遅いんだろう……?


 一応ミーティング中だし、スマホにメッセ送るのもあれかなと思ってる。私が通っている学校は全寮制の女子校だから、先に私だけ帰るって選択肢もあるけど、でも一緒に帰りたい。寄り道しての2人だけの時間を送りたい。


 そんな思いがピークに達しようとしてた時だったわ。廊下を猛ダッシュで駆け抜ける足音が教室に近づいてきたのは。


「ごめんっ! 愛っ!」

「ハルナちゃん……」


 はぁ、はぁ、っと荒い息を立て、真夏の暑さの中を走ったことで生じてる大量の汗を滴らせながら、ピンク色の長い髪をツインテールにしたナイスバディなクラスメートにして親友、そして寮では相部屋の美少女、玖珠原くすはらハルナちゃんが私に歩み寄ってきた。


「部長達と次のチアの大会でやる予定のパフォーマンスのフォーメーション変更の話とかがあって、いろいろ建て込んじゃったの……」

「ううん。大丈夫よ。そうだよね。夏休みになったら部の大会があるんだもん。そこで結果を出さなきゃ、だよね?」


 分かってる。ハルナちゃんが所属してるチアリーディング部は全国大会で3連覇してる名門だ。毎年挑戦的なパフォーマンスをすることで有名で、ハルナちゃんは中等部時代からパフォーマンスが凄いって言われてたし、高等部1年生にしてエースになって、先輩達や同級生からの信頼も厚い。


「ミーティングが終わってから全力疾走でここまで来たから、もう制服もずぶぬれだし、スケスケで下着が丸見え……」

「スケスケって言っても、うちの学校の制服って元々露出度ヤバいから恥ずかしがるのも今更じゃない、かな?」


 そう言いながら私はハルナちゃんの姿を改めて上から下まで眺めてみた。制服は赤いリボンにノースリーブのYシャツで、しかも丈がお腹よりちょっと上までしかないくらいの短さで、それをリボン結びにしてるからへそ出しなの。極め付けはスカート。膝上25㎝とめっちゃ短いから下着が見えちゃう。って、私もそうなんだけど……。


 こんな制服でいやらしい目で見られないのかって思われるかもだけど、私達の通っている彩桜女学院さいおうじょがくいんは、東京都に属する南の島「南美島なんびとう」にある中・高・大一貫校。そして全島民が女子だけのかなり特殊な島なの。


 そしてこの地域は1年通じての平均気温が28度以上の夏日っていうとこだから、これくらいの露出度でも女の人しかいない環境だから特に問題ないの。まぁ、《別の意味》では大問題かも?


「それにしてもハルナちゃん、朝も思ったけど、今日付けてるブラ結構やらしくない?」

「そうかな?」

「だって、赤のフリルって、なんかすごくエロいって言うか……パンツだって同じデザインでしょ?」

「ふふっ、愛のそういう恥ずかしがる可愛い顔が見たかったからよ❤」

「も、もうっ! ハルナちゃんったら……」


 ……ヤバ、今のハルナちゃん見てたら、イケナイ欲望が沸き上がってきた……。


「どうしたの?」

「ううん、何でもない……」

「もしかして……欲情してる?」

「ギクっ!」


 やっぱり読まれてる!


「ふふっ。我慢させちゃったからね〜❤️」

「も、もうっ、ハルナちゃん……」

「帰ってからよ❤️」

「えっ?」

「楽しいコトするのは❤️」

「うっ//////」


 ハルナちゃんのいう通りに今は我慢、我慢よ。帰って2人きりになったらできることだもん。


「じゃあ、一緒に帰ろっか!」

「う、うん」


 ああもう、ハルナちゃんのスケスケの赤いブラが、超ミニスカからチラチラ見える赤いショーツと太ももが、ブラが包む巨乳が、全部が私の心をかき乱してる……❤



⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶


「はぁ〜。疲れたぁ〜」


 という訳で、私とハルナちゃんは一緒に寮に帰ってきた。私は早速お風呂を沸かし、20分後には沸くように設定した。


「汗びっしょり、ちょっと気持ち悪いなぁ〜。本当なら早くお風呂入りたいな〜」

「じゃあ、私が沸かすね」

「ありがとうっ、愛っ❤️」

「きゃ っ!」


 ハルナちゃんが私にむぎゅっと抱きつく。正直帰ってる途中もマジで生殺し状態だったのに、これは効果絶大だわ。


「でもその前に、楽しいコトしたいでしょ?」


 歩く度にたわわな巨乳がぷるんぷるん揺れるし、いい匂いもするし、透け透けなYシャツから見える下着には惑わされるしで、ムラムラした欲望に襲われるんだもん。


 途中で襲おうとも思ったんだけど、流石に公衆の面前ではそれはないっていうくらいの心のリミッターは働かせたけど……。


「もう、限界……‼︎」


 と、私はハルナちゃんを部屋の隅にあるソファまで押し倒した。


「きゃ❤️ 大胆❤️」

「もうっ、ハルナちゃんったらからかい過ぎよ! おかげで私もう、理性が持たないよ……」


 という訳で、まずはハルナちゃんの胸を両手でモミモミし始める。


「はぁ〜❤️ この感触、たまらない〜❤️」

「いつもながら揉み方がエロいよね〜❤️」

「ハルナちゃんがいけないんだからねっ❤️」


 そう、私達はルームメイトにしてなの。まぁ、この島ではままある光景なんだけど、女の子しかいないと必然的にこうなっちゃうわ。


「この太ももだって、超エロいよ❤️」


 今度は太ももに右手を移し、ナデナデモミモミする。胸と太ももはこの子のチャームポイントだ。


「ねぇ愛。私もいい?」

「いいよ❤️」


 ハルナちゃんも私の超ミニスカートから伸びる太ももに手を這わせ、モミモミし始めた。


「本当に羨ましいよ……愛の太もも」

「どうして?」

「柔らかくてすべすべで、その上程よい太さで魅力的だよ……❤️」

「ちょっと太いの気にしてたけど、ハルナちゃんがそう言ってくれるなら……嬉しい❤️」


 そうやって戯れ合う私達。すると浴室から「ピピピピ」という電子音が聞こえてきた。


「お風呂、沸いたね」

「じゃあ、続きは汗を流しながらで、いい?」

「うん❤️」


 それから私達はお風呂に入り、湯船でもお互いの気になるトコロを触り続け、熱ぅ〜い時間を過ごした。


 

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