「ライト文芸 恋愛」を含む小説

――アタシには、明日が来ない。 毎日違う「今日」を過ごしている。 二宮沙希（にのみやさき）は、いたって平凡な２５歳の独身ＯＬであったはず、なのだが、今はあまりにも特異過ぎる日々…

中学三年生の弓波弦真は、商店街のストリートピアノを演奏する少女、小花衣舞雪に出会う。 彼女の演奏を聴いた弦真は、その日から自身もピアノを弾こうと決意した。 それから一年後の、高校…

　〈僕〉はＷＥＢ小説を書くことを辞めて、人生を立て直そうとした。ところが近況ノートに断筆宣言の記事をアップすると、長年リプライを飛ばし合っていたTwisterのフォロワー〈ミサリ…

さびれたアーケード街に開店した、古風なメイド喫茶《リリーズガーデン》。 店を見守る“絵の中の少女”に惹かれた口下手な女子高生のいのりは、自分でも説明できない好奇心に導かれ、アルバ…

　僕の住む家の向かいには、古い廃墟の館がある。ある日そこに不思議な女の人が引っ越してきて、ひょんなことから家に招かれてしまった。ロリィタファッション、アンティーク、美しい絵画や…

　彼女は私と一緒に始点からバスに乗っていて、いつも指定席みたいに運転席の後ろに座っている。制服が違うから他校の生徒だけど、何となく惹かれるものがあって、私は自然に彼女を見られる様…

学校に居場所のない少年、西野こうや。 そんな彼は毎日、胸を高鳴らせて図書館に通っていた。 目的は本ではなく、女の子―― 図書館の少女に、彼は恋をしてしまったのだ。 えんじ色の…

　時は明治中期。帝都のとある呉服屋・東雲呉服店の中にある扉の奥には、『よろず屋茶館』と銘打った秘密の部屋がある。 　そこを訪れるは、その部屋の主と助手に相談事がある客のみ――。一…

年に１度行なわれる、帝国の官僚登用試験をギリギリで合格した少女・苺麗（メイリー）が配属された先は、不毛なガラ山だらけの僻地に築かれた小さな城塞である伏龍（フーロン）城だった。 そ…

趣味で写真を撮り続ける、大学生の螢は夏の日、公園で菫という年上の女性と出会う。 儚げで不思議な雰囲気の彼女に写真を撮らせてもらうようお願いし、仲を深めていく中、彼女のある秘密を知…

大学時代に書いた小説シリーズ第三話。処女作になります。まだ恋に恋している臆病な女の子の恋愛トーク小説です。

── あの人へ書いた折り鶴の手紙は、窓の外へ飛び出し何処かへ消えてしまった。赤い折り紙の、角を丁寧に合わせて折ったそれは、首を折ったその瞬間、ばさばさと大きな音を立てて手のひらか…

試行錯誤とアイデアをただただ書き連ね、やがて目指すはライトノベル新人賞。 とりあえずラノベに限らず一般文芸チックな目線も踏まえながら、掌編として書きます。 基本的に1話完結であり…

夢の中でノイズに包まれた黒い影を見た高校生、御宇佐美佑（おうさみたすく）は、影を死んだ姉、「御宇佐美しのぎ」ではないかと考えた。 ただの不思議な夢だと思っていた佑だが、影が現実に…

　マジシャンとして仕事をしていた本物の霊能力者、斉藤二郎。彼は背の高さと、少々危険な香りがする野性的で整った顔立ちを認められ、芸能事務所マネージャーの和泉由沙にスカウトされる。 …

　佐々木葵はクラスで一番可愛い女子だが、ダメ女であるために男子からの人気度は低い。 そんな奴に僕、雪城啓介は、ひょんなことから絡まれるようになり、ほぼ毎日彼女の頼み事を引き受けて…

とある高校の美術部員・風間想太は、意識を失った少女・姫神白亜を介抱する。 透き通るような白い髪を持った彼女は、自らを妖（あやかし）と称し、不思議な力を披露する。 ＜登場人物紹…

２０１５年。 白石慎太郎には、高校生のときに出会った不思議な魅力を持つ先輩、黒崎紗季との記憶が残っており、彼女との何気ない日々は、慎太郎にとってはかけがえのないものであった。 だ…

　ある日の朝、教室に行くと誰もいなかった。 　「……え？」 　教室の真ん中には魔法陣的な「ナニカ」が。 　そしてその「ナニカ」が光だし、そのまま吸いこまれた。 　気がつ…

　※スラスラ読める感じのです。 　情緒不安定に見えますが至って普通です。 　＊　＊　＊ 　──白姫(さき)さんは小悪魔でした。 　人は僕を陰キャと呼ぶ。 　所謂、根暗だ…